肩関節

肩関節について

肩関節は、一般的に肩甲上腕関節（けんこうじょうわんかんせつ）を指し、これは肩甲骨の関節窩（かんせつか）と上腕骨頭（じょうわんこっとう）によって形成される関節です。この肩甲上腕関節は、狭義の肩関節とされます。

広義の肩関節（肩複合体）

広義の肩関節は、肩甲骨、上腕骨に加えて、鎖骨、胸骨、そして胸郭といった複数の骨が連携して構成される複合的な構造であり、肩複合体とも呼ばれます。具体的には、以下の5つの関節が含まれます。

1. 肩甲上腕関節（第一肩関節）: 肩甲骨と上腕骨を繋ぐ主要な関節です。
2. 第二肩関節
3. 肩鎖関節: 肩峰（けんぽう）関節面と鎖骨肩峰端（さこつけんぽうたん）にある関節面との間の平面関節です。
4. 胸鎖関節: 胸骨と鎖骨との間の関節で、形態学的には鞍関節（くらかんせつ）に分類されますが、機能的には球関節として働きます。
5. 肩甲胸郭関節: 肩甲骨と胸郭（きょうかく）の間の関節です。

これらの関節は、解剖学的な分類と機能的な分類に分けられることがあります。

肩関節の関連疾患

肩関節に関連する疾患としては、以下のようなものが挙げられます。

肩関節周囲炎
石灰沈着性腱炎
腱板断裂

参考情報

さらに詳しい情報については、以下の資料も参照してください。

日本肩関節学会
* 肩関節を含む上肢連結解剖図と用語解説 - 慶應義塾大学医学部解剖学教室・船戸和弥のホームページ ※外部リンク

肩関節は複雑な構造を持つため、痛みや機能障害が生じた場合には、専門医の診断を受けることが重要です。

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