能仁寺 (九江市)

能仁寺（のうにんじ）

能仁寺は、中華人民共和国江西省九江市潯陽区に位置する著名な仏教寺院です。その起源は南朝梁時代に遡り、長い歴史の中で数々の変遷を経てきました。現在の寺院は、清の同治年間に再建されたものです。

沿革

能仁寺は、南朝梁の時代に創建され、当初は承天院と称されていました。唐代の大暦年間には寺院が再建され、その姿を新たにしています。

北宋時代、仁宗の時代には、僧侶である白雲端によって寺は再興されました。白雲端の尽力により、能仁寺は再び活気を取り戻します。

元の至正12年（1352年）には、兵火によって惜しくも焼失してしまいます。しかし、その歴史はここで途絶えることなく、再建への道を進みます。

明の洪武12年（1379年）、地元政府の支援のもと、寺院は修復されました。そして、弘治5年（1492年）には、「能仁寺」と改称され、新たな名前で歴史を刻み始めます。万暦元年（1573年）には、蔵経閣が修築され、貴重な経典を保管する場所として重要な役割を担いました。

清の乾隆年間には、乾隆帝から能仁寺に『大清三蔵経』が賜与されました。これは寺にとって大変な名誉であり、寺の格式を高める出来事でした。しかし、咸豊年間に能仁寺は荒廃し、一時的にその輝きを失います。その後、同治年間に修復され、再びその姿を取り戻しました。

1957年7月、江西省人民政府は能仁寺を省級重点文物保護単位に認定しました。これは、寺の文化的な価値が認められたことを意味します。さらに、1983年には、中華人民共和国国務院によって漢族地区仏教全国重点寺院に認定され、中国全土でも重要な寺院としての地位を確立しました。

伽藍

能仁寺の境内には、以下の伽藍があります。

山門
大雄宝殿
蔵経閣
大勝塔
石船
双陽橋

これらの伽藍は、能仁寺の歴史と文化を物語る上で重要な要素となっています。

参考文献

* 張馭寰 (2012). “「九江三大叢林之一：九江能仁寺」” (中国語). 『図解中国著名仏教寺院』. 北京市: 当代中国出版社. pp. 156–157. ISBN 978-7-5154-0135-5

外部リンク

[外部リンク]（実際の外部リンクをここに挿入）

もう一度検索