能登はいらんかいね

「能登はいらんかいね」は、演歌歌手・坂本冬美が1990年5月9日に発表した7枚目のシングルです。この楽曲は、石川県能登地方を舞台としたご当地ソングであり、その情感豊かな歌声と、能登の情景を彷彿とさせる歌詞が多くの人々の心を捉えました。

作詞は岸元克己、作曲は猪俣公章が担当し、編曲は京建輔が手掛けました。猪俣公章による哀愁を帯びたメロディーと、京建輔のアレンジが、坂本冬美の歌唱をより一層引き立てています。楽曲は、能登を舞台に、旅をする女性の心情を描いており、その情景が目に浮かぶような歌詞と、坂本冬美の情感あふれる歌声が見事に融合しています。

この曲で坂本冬美は、1990年末の『第41回NHK紅白歌合戦』に3年連続3回目の出場を果たしました。紅白歌合戦での歌唱は、この曲の人気をさらに高めることとなりました。また、2024年元日に発生した能登半島地震からの復興を願う想いを込め、同年の『第75回NHK紅白歌合戦』でも同曲を披露することが予定されています。

シングルには、カップリング曲として「浜っ娘一代」が収録されています。こちらの作詞は石原信一、作曲は猪俣公章、編曲は小杉仁三が担当しました。この曲は、明るく元気な雰囲気で、「能登はいらんかいね」とは対照的な、坂本冬美の新たな魅力を引き出しています。

「能登はいらんかいね」は、発表から30年以上経った現在でも、多くの人に愛され続けている楽曲です。能登地方の風景や人々の温かさを感じさせるこの曲は、地域に根差したご当地ソングとして、その魅力を発信し続けています。

収録曲
1. 能登はいらんかいね
作詞：岸元克己／作曲：猪俣公章／編曲：京建輔
2. 浜っ娘一代
作詞：石原信一／作曲：猪俣公章／編曲：小杉仁三

関連情報
1990年の音楽
ご当地ソング - 中部地方のご当地ソング一覧（石川県）
* 能登半島

もう一度検索