臨時行政改革推進審議会

臨時行政改革推進審議会（行革審）とは

臨時行政改革推進審議会（通称：行革審）は、第二次臨時行政調査会（第二臨調）が1983年3月に廃止された後、その答申に基づいて行政改革の実現を監視する目的で設置された審議会です。行革審は、第二臨調の後に行われた3つの臨時行政改革推進審議会の総称としても用いられます。

行革審の設置と位置づけ

行革審は、内閣総理大臣の私的な諮問機関ではなく、設置法に基づき総理府に置かれた機関です。委員は、両議院の同意を得た上で内閣総理大臣によって任命されました。行革審の最大の役割は、行政改革の推進状況を政府の官僚機構を監視することにありました。

3つの臨時行政改革推進審議会

行革審は、3回にわたり設置され、それぞれ第1次、第2次、第3次と呼ばれていますが、公的にはいずれも「臨時行政改革推進審議会」という名称です。

第1次臨時行政改革推進審議会

設置根拠: 臨時行政改革推進審議会設置法（昭和58年5月23日法律第52号）
会長: 土光敏夫（元経済団体連合会会長、第二臨調会長）
設置期間: 1983年（昭和58年）6月28日～1986年（昭和61年）6月
主な活動: 「今後における行財政改革の基本方針」を答申

第2次臨時行政改革推進審議会

設置根拠: 臨時行政改革推進審議会設置法（昭和61年12月26日法律第107号）
会長: 大槻文平
設置期間: 1987年（昭和62年）4月20日～1990年（平成2年）4月
主な活動: 最終答申を提出

第3次臨時行政改革推進審議会

設置根拠: 臨時行政改革推進審議会設置法（平成2年7月3日法律第75号）
会長: 鈴木永二（元日経連会長）
設置期間: 1990年（平成2年）10月～1993年（平成5年）10月
主な活動: 最終答申を提出

行政改革委員会

行革審とは別に、行政改革の実施状況を監視する目的で、行政改革委員会も設置されました。

設置根拠: 行政改革委員会設置法（平成6年11月9日法律第96号）
会長: 飯田庸太郎（元経団連副会長）
設置期間: 1994年（平成6年）12月～1997年（平成9年）12月
主な活動: 行政改革の実施状況を監視

まとめ

臨時行政改革推進審議会は、行政改革を推進し、その実現を監視するために重要な役割を果たした機関です。3度にわたる設置を通じて、行政改革の基本的な方針を策定し、政府の活動を監視しました。また、行政改革委員会も同様に、行政改革の実施状況を監視する重要な役割を担いました。

外部リンク

* 臨時行政改革推進審議会 - コトバンク

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