自由党 (日本 1994)

自由党の概要

自由党（じゆうとう）は、1994年4月に設立された日本の政党である。この政党は、当時の自由民主党の議員が集まり、渡辺美智雄を首相に擁立しようとの目的で結成された。設立から間もなくして、同年12月に新進党へ合流する形で解散したことから、自由党は短命の政党として知られている。なお、党首の名前を冠して「柿澤自由党」とも呼ばれることがある。

設立の背景

1994年、細川護熙を首相とする政治改革政権が終焉を迎えた。政権崩壊後、野党第1党である自民党の渡辺美智雄を次の首相にするべく、彼の側近である柿澤弘治、太田誠一、新井将敬、佐藤静雄、山本拓、米田建三の六名が自民党を離脱した。そして、彼らは無所属で政党を結成することを決意した。この動きには、前年の首班指名選挙において自民党総裁の河野洋平を支持していた高市早苗も参加しており、最終的に7名のタイアップが実現した。

当初、党首には柿澤が就任し、代表幹事には太田が選ばれた。実際には渡辺は自民党からの離党を最終的に断念し、その後、羽田孜を首班とする新生党政権で柿澤が外務大臣に、佐藤は北海道開発庁の政務次官に就任した。

その後、1994年7月には自由改革連合が結成され、この連合を中心に活動を展開していくことになるが、同年12月には新進党の結成に伴い解散に追い込まれた。この解散により、7名のうち高市を除く6名は自民党に復党し、柿澤と佐藤は新進党には参加せずに自由連合を経て復党した。一方で、高市も自民党に入党した。

その後の影響

渡辺美智雄は1995年9月に亡くなったが、その息子である渡辺喜美は第41回衆議院議員総選挙での初当選を果たした。渡辺喜美は中曽根派に加入し、2009年には自ら党首としてみんなの党を結成することとなった。この党の設立には柿澤や新井の秘書が公認候補者として参加し、佐藤も支援した。

さらに、柿澤弘治の息子、柿沢未途もみんなの党に参加し、第45回衆議院議員選挙から2期連続で同党に所属していたが、党内で渡辺喜美と対立した江田憲司幹事長を支持した結果、2013年8月に離党することになった。その後、彼は結いの党を経て維新の党に参加した。

歴代自由党の党首

自由党には数名の党首が存在し、彼らの影響力は日本の政治において無視できないものであった。

関連項目

この自由党の流れは、非自民的な政治勢力の動きと大きく絡み合っており、今後の政治においても影響を与え続けることになるだろう。

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