自由党 (香港)

自由党（Liberal Party）

自由党は、香港の政党であり、企業経営者を中心とするメンバーで構成されています。党首は鍾国斌が務めています。

歴史と概要

自由党の前身は、啓聯資源中心（Co-operative Resources Centre）です。1991年の立法局選挙で民主派が勝利したことを受け、立法局や行政局の非官守議員（官僚ではない非民選議員）が危機感を抱き、1992年に啓聯資源中心を結成しました。その後、1993年に自由党として発展的に解消しました。

自由党は、自由放任主義経済、低い税率、そして被雇用者に不利な労働政策を支持しています。党員には企業の経営幹部や経営者が多く、中国本土の市場や経済に強い関心を持っています。そのため、保守的な立場を取り、香港返還当初は親英派でしたが、政治経済情勢の変化に伴い、現在は親中的な傾向が強まっています。また、行政長官の直接選挙や立法会の完全民選化といった民主化には消極的な姿勢を示しています。

ただし、この政党は政府によって非民選議員に任命された財界人が結成したものであるため、政党組織は小さく、社会的な支持基盤が弱いという問題を抱えています。そのため、民選枠で議席を獲得することは難しく、現在でも職能団体からの選出枠に大きく依存しています。2004年の立法会選挙では、10議席を獲得し、第2党となりましたが、そのうち民選枠は2議席、職能団体枠は9議席でした。一般有権者の支持拡大にも努めていますが、将来的に立法会の全議席が直接選挙枠になれば、存続が危ぶまれる可能性が高いです。

行政への参画

自由党の田北俊は、行政会議の非官守議員を務めていましたが、基本法23条の法制化に関して政府と意見が合わず、2003年7月に辞任しました。また、唐英年は一時的に離党し、工商局長や財政司長を歴任しました。

特徴のまとめ

• - 企業経営者を中心とした政党
• - 自由放任主義経済、低税率、被雇用者に厳しい労働政策を支持
• - 中国本土の経済に関心が高い
• - 民主化に消極的
• - 職能団体からの選出に依存
• - 保守的で親中的な傾向が強い

今後の課題

• - 社会的な支持基盤の拡大
• - 直接選挙枠での議席獲得
• - 立法会の完全民選化への対応

外部リンク

自由黨

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