自衛隊前駅

自衛隊前駅（じえいたいまええき）

概要

自衛隊前駅は、北海道札幌市南区澄川に位置する札幌市営地下鉄南北線の駅（駅番号：N15）です。駅名の由来は、駅の西側に広がる陸上自衛隊真駒内駐屯地の存在にあります。かつてこの駐屯地がさっぽろ雪まつりの会場として利用されていた際には、当駅がその最寄り駅となり、雪まつり期間中は会場の出入口付近に臨時の乗車券販売所が設けられるなど、重要なアクセス拠点としての役割を担っていました。

この駅の大きな特徴の一つは、駅の南側から札幌市交通局の南車両基地へつながる出入庫線が分岐していることです。このため、平日朝ラッシュ時には麻生方面からの当駅止まりの列車が設定されており、降車後は回送列車として車両基地へ向かいます。また、車両基地と終点・真駒内駅の間で車両を出し入れする際にも、当駅のホームを利用して折り返しが行われます。かつては当駅を始発とする麻生方面行きの列車も運行されていましたが、現在は非常時や臨時列車を除き、車両は一度真駒内駅まで回送されてから営業運転に入る形となっています。2014年までは南北線乗務区が併設されており、乗務員の交代が行われていましたが、現在は大通駅に移転しています。

駅スタンプのデザインは、駅名のイニシャル「J」の中に、後述する札幌市交通資料館が描かれたものとなっています。

歴史

1971年（昭和46年）12月16日：札幌市営地下鉄南北線が北24条駅から真駒内駅間まで延伸開業した際に開設されました。
2006年（平成18年）1月26日：駅番号としてN15が設定されました。
2013年（平成25年）2月19日：ホームにおける安全対策として、可動式ホーム柵の運用が開始されました。
2015年（平成27年）6月上旬〜2016年（平成28年）12月下旬頃：駅施設の耐震改修工事、一部減築工事、エレベーター更新工事が実施されました。これに伴い、エレベーターは期間を分けて使用停止となりました。

駅構造

自衛隊前駅は高架上に設けられた駅で、相対式ホーム2面2線の構造を持っています。改札口などの駅施設は1階にあり、ホームは2階に配置されています。南北線の南側高架区間において、唯一相対式ホームが採用されている駅です。各ホームと改札階の間はエレベーターで結ばれており、バリアフリーに対応しています。また、駅の南側には前述の南車両基地への出入庫線と、南方面から北方面へ転線するための片渡り転轍機が設置されています。

駅舎は南北に細長い形状で、東側と西側にそれぞれ出入口があります。駅は精進川と斜めに交差する位置にあり、特にホームの南半分は川の上にかかる形で建設されています。かつてはホーム階からさらに上がった場所に南北線乗務区がありましたが、現在は移転しています。

東側のホーム外側には、かつてシャッターで閉じられた階段が存在し、さっぽろ雪まつり期間中の臨時改札口として使用されていました。しかし、真駒内駐屯地が雪まつり会場として使われなくなった後は資材搬入口として利用され、2015年の耐震工事に伴い撤去されています。

駅の高架下、精進川を挟んで南側には札幌市交通資料館が併設されており、札幌市営交通の歴史を伝える旧型車両やバス、制服、乗車券などが展示されています。

のりば

利用状況

札幌市交通局が公表しているデータによると、2020年度における自衛隊前駅の1日平均乗車人員は2,432人でした。この数値は、札幌市営地下鉄の全駅の中で最も少ない人数となっています。

駅周辺

駅周辺は主に住宅地が広がっています。西出入口側には平岸通が通り、その通りを挟んで陸上自衛隊真駒内駐屯地の広大な敷地があります。また、札幌市交通資料館や札幌市高速電車南車両基地真駒内工場なども西側に位置しています。

東出入口（澄川4条7丁目）
札幌振興公社自衛隊前駐車場
学校法人札幌慈恵学園
札幌新陽高等学校
札幌市立澄川中学校
木挽山

西出入口（澄川4条7丁目）
平岸通
札幌振興公社自衛隊前パークアンドライド駐車場
陸上自衛隊真駒内駐屯地
札幌市交通資料館
札幌市消防局南消防署澄川出張所
札幌市交通局高速電車南車両基地真駒内工場
札幌澄川南郵便局
札幌市立澄川西小学校
北海道真駒内養護学校
学校法人経専学園学園本部
経専北海道観光専門学校
経専医療事務薬業専門学校
経専北海道どうぶつ専門学校
経専北海道保育専門学校
東光ストア 自衛隊駅前店

バス路線

当駅に直接乗り入れる路線バスの運行はありません。

隣の駅

南北線において、当駅と真駒内駅との間の距離は1.7kmあり、これは札幌市営地下鉄の駅間距離としては最も長くなっています。

札幌市営地下鉄 南北線
澄川駅 (N14) - 自衛隊前駅 (N15) - 真駒内駅 (N16)

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