臼津峠

臼津峠について

臼津峠は、大分県臼杵市大泊と津久見市徳浦の間に位置する、大分県道217号臼杵津久見線にある峠です。この峠の名前は、両市の名前から一文字ずつ取って名付けられました。

かつての主要ルート

かつては国道217号線が通り、津久見市と大分市を結ぶ路線バスも運行していたため、臼杵市と津久見市を結ぶ主要なルートとして重要な役割を担っていました。長目半島とその山々に隔てられた両市にとって、この峠道はなくてはならない存在でした。

軍事道路から主要道へ

国道217号線はもともと軍事目的で建設された道路でしたが、実際に完成したのは第二次世界大戦後の1948年（昭和23年）のことでした。それ以前は、臼杵市と津久見市間の移動は、内陸の旧野津町を経由するルートが一般的でした。

バイパス開通と交通量の減少

1977年（昭和52年）に新臼津トンネルを含む国道217号臼津バイパスが開通したことで、この峠道は国道から県道217号線へと指定が変更されました。さらに2001年（平成13年）には東九州自動車道が津久見ICまで開通したため、臼津峠の交通量は大幅に減少しました。

鉄道と道路の比較

日豊本線は、徳浦トンネルでこの峠の真下を一直線に通過しますが、県道217号線は等高線に沿ってカーブを繰り返しながら大きく迂回して峠を上り下りします。峠の最高地点には、臼杵市と津久見市の市境に位置する長さ332mの臼津隧道があります。

景勝地としての魅力

臼津峠は、日豊海岸国定公園の指定区域内に位置しており、豊後水道や日豊海岸のリアス式海岸、そして津久見島を一望できる絶景ポイントがあります。また、桜の名所としても知られており、春には多くの人々が訪れます。1962年（昭和37年）には、その美しい景観から大分百景の一つにも選ばれました。

外部リンク

臼津隧道

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