與那原大剛

與那原大剛のプロ野球選手としての軌跡

プロ入り前の経歴

與那原大剛は1998年3月9日、沖縄県で生まれました。彼は小学3年生の頃から野球を始め、6年生時には県大会でベスト8に進出し、全国大会での優勝を果たすなど、早くからその才能を発揮しました。さらに、桑江中学校では同級生の日隈ジュリアスとともに野球に励んでいました。高校進学に際しては、複数の高校からの勧誘があったものの、小学校時代から一緒にプレーしていたチームメイトと同じ高校へ進学することを決意し、沖縄県立普天間高等学校に進みました。

高校では3年時の夏に、全国高等学校野球選手権大会の県予選でベスト8まで勝ち進みました。甲子園出場は果たせなかったものの、彼の身長190cm、体重89kgという恵まれた体格と、最高球速148km/hを記録する速球は多くのプロスカウトの注目を集め、県予選では11球団からスカウトが視察に訪れていました。

プロ入りと巨人時代

2015年10月22日のドラフト会議で讀賣ジャイアンツから3位指名を受け、2015年11月9日に5000万円の契約金と600万円の年俸で仮契約を交わしました。背番号は46に決まり、期待の若手選手として注目されましたが、巨人スタートの道のりは険しいものでした。

2017年9月、三軍での登板中に右肘に痛みを感じ、診断の結果「右肘内惻側副靱帯の損傷」と判明しました。その後、保存的治療を選択しましたが、状況が改善しなかったため、2018年にはPRP療法を受けることに。状況が改善しなかったため、同年6月にはトミー・ジョン手術を受ける運びとなりました。

手術を経て、2018年10月には自由契約となりましたが、11月19日に育成選手として契約を再締結しました。2019年8月6日にはファーム紅白戦で1年11か月ぶりに実戦復帰し、自己最速となる150km/hを記録しましたが、その後も怪我に悩まされました。2020年には右肘の肉離れの影響で症状が悪化し、イースタン・リーグでは登板機会がありませんでした。

2021年シーズンではイースタン・リーグに9試合登板し、成績は2勝3敗、防御率は7.65というものでした。2022年7月28時点でのイースタン・リーグでは15試合登板し、防御率2.08と好調でしたが、同日に支配下選手の登録枠が埋まり、復帰の機会には恵まれませんでした。

引退後の活動

2022年10月28日に戦力外通知を受け、その後11月20日に引退を決断しました。引退後は球団職員として働く見込みでしたが、ジャイアンツアカデミーのコーチに就任することが発表され、今後は若い選手の育成に力を注ぐ予定です。

詳細情報

一軍公式戦には出場することがなくなった彼ですが、背番号は46（2016年 - 2017年）、91（2018年）、023（2019年 - 2020年）、046（2021年 - 2022年）と数回変更されました。また、登場曲にはナオト・インティライミの「Brave」や、BENIの「海の声」、MONGOL800の「OKINAWA CALLING」など、彼のフィールドでの存在感を際立たせました。

結論

與那原大剛は、プロ野球選手としての厳しい道のりを経験しましたが、その後のコーチとしての新たなスタートも期待されています。彼の今後の活躍を見守っていきたいと思います。

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