舛ノ山大晴

舛ノ山 大晴のプロフィールと経歴

舛ノ山 大晴（ますのやま ともはる）は、1990年11月1日に千葉県印旛郡栄町で生まれた元大相撲力士である。彼の本名は加藤 大晴（かとう ともはる）であり、愛称としてともと呼ばれていた。身長179cm、体重173kg、血液型はB型で、彼の力士としてのスタイルは突き押しを得意としていた。最高位は西前頭4枚目である。

早年の生活と相撲への道

舛ノ山はフィリピン・イロイロ市で生まれ、幼少期に千葉県に転居した。相撲が趣味の親の影響を受け、彼も幼い頃から力士を志していた。小学2年生の際には、地域の大会で優勝した経験もあり、相撲を本格的に学ぶ決意を固める。成田市相撲クラブにて本格的に相撲を始める。「自分が飲んでいたミルクは良いもので、自分は特別な力士になれる」と母親から期待されて過ごした。

中学時代には、相撲部が存在しない柏市立富勢中学校に進学し、流山南高校などで出稽古に参加。わんぱく相撲では3位に入賞し、全国大会にも出場した。千賀ノ浦部屋を見学した際、相撲の世界の魅力を感じ、2006年に入門。

幕下から十両に

舛ノ山は2006年7月の初土俵で稽古に励み、体格にも恵まれたことから、順調に番付が上昇していった。2008年5月、彼は幕下に昇進し、その後、2010年11月の新十両昇進に成功した。これにより、彼は初の平成生まれの関取力士として名を馳せることとなる。

十両昇進時には「目標を達成できて嬉しい」と語り、相撲に対する強い姿勢で臨んだ。

活躍と怪我

昇進後、舛ノ山はしばらく順調に勝ちを重ねていたが、2011年1月には怪我に苦しむことになった。右足の靱帯を損傷し、その後も負傷を続けながら闘志を見せたが、成績は安定しなかった。2012年には、初の敢闘賞を受け取るなど、輝かしい瞬間もあったが、怪我の影響で不調に悩まされる。

その後、心臓病の疑いも浮上し、様々な健康面の問題に直面。治療やリハビリを経て、2013年には成績を盛り返し、ランキングを改善。長い間にわたり怪我に悩まされることで、彼のキャリアには浮き沈みがあった。

引退と新たな道

2017年には四股名を舛乃山に改名。2018年の腰痛による手術後、再び相撲の土俵に戻るが、2021年の引退を選択するまで苦しい状況が続いた。引退時、体重は180kgから120kg台にまで減少した。引退後は介護職員初任者研修の資格を取得し、東京都の施設で介護士として新たな人生を歩み始めた。

さらに、2023年末にはフィジークの大会への出場を目指して減量中であり、身体メンテナンスの一環として努力を続けている。彼の生活や相撲に対する情熱は、今も変わらずに存在しているようだ。

エピソードや人間関係

舛ノ山は母国フィリピンに住む家族を支えるために仕送りを続け、家計を助ける努力を惜しまない。趣味は食べることだが、フィリピン時代に夢中になった豆料理を通じて栄養管理もこなしていた。その背景もあり、彼は、強くたくましい力士でありながらも、家族を思う優しさを持った人でもあった。

舛ノ山 大晴の物語は、スポーツの厳しさと家族愛、努力の重要性を物語るものであり、多くの人に感銘を与えることだろう。

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