舞子六神社

舞子六神社：歴史と伝統が息づく神戸の神社

神戸市垂水区に位置する舞子六神社は、長い歴史と豊かな伝統を誇る神社です。境内には、日本一と言われるほど見事な戎社と大黒社の石像が鎮座し、訪れる人々を魅了しています。

由緒ある歴史

創建時期は、境内にある金幣の刻銘から1689年（元禄2年）まで遡ることができるとされています。しかし、古い記録が失われているため、それ以前の歴史は明らかになっていません。しかしながら、祭神が明石の岩屋神社と同じであることから、江戸時代前期中葉に岩屋神社より分霊を受け、播州明石郡山田村の総鎮守として創建されたと推測されています。当初は六社大明神の社として、六柱の神々が祀られていました。

明治初期の神仏分離令により、明神号が廃止され「六社神社」に改称されました。その後、1874年（明治7年）2月に「六神社」と改称され、現在に至ります。現在の本殿は1890年（明治23年）7月31日に再建され、明治39年から40年にかけて銅板葺きの屋根に改修されました。

祀られる神々

舞子六神社では、以下の神々が祀られています。

伊邪那岐大神
伊邪那美大神
天照皇大神
素盞男大神
月夜見大神
蛭子大神

また、境内には以下の境内社も存在します。

大歳社（豊宇気比賣命）
白髭社（貴船大社）
戎宮（蛭子大社）
稲荷お松社（倉稲魂大社）
稲荷五社（稲荷大神）
菅原社（菅原大社）
* 大黒宮（大国主命）

賑やかな祭事

舞子六神社では、一年を通して様々な祭事が行われています。中でも、秋の大祭は特に盛大です。毎年10月の第二日曜日を本宮、前日の土曜日に宵宮として、神輿や布団太鼓の巡行が行われます。かつては船渡御も行われていましたが、近年は行われていません。その他、節分祭や夏祭りなども行われ、地域住民の信仰と生活に深く関わっています。

ふとん太鼓の復活

かつては秋祭りの重要な要素であった布団太鼓は、収納庫の火災によって焼失してしまいました。長年、神輿のみでの祭りが行われていましたが、明石の岩屋神社から譲り受けた新しい布団太鼓を使用するようになり、再び秋祭りを彩るようになりました。「布団太鼓・舞子会」がその巡行と管理を行っています。

アクセス

舞子六神社へのアクセスは非常に便利です。山陽電鉄西舞子駅から徒歩3分、JR舞子駅から徒歩7分と、電車でのアクセスも良好です。また、駐車場も完備されているため、車での来社も可能です。

まとめ

舞子六神社は、歴史と伝統に彩られた、地域に深く根付いた神社です。美しい境内、由緒ある祭事、そして日本一と称される石像など、見どころ満載です。神戸を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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