舟見和利

舟見和利（ふなみ かずとし）は、1978年12月5日生まれ、大阪府出身の日本の表現者です。俳優としてキャリアをスタートさせ、現在は写真家、デザイナー、映像監督といった多岐にわたる顔を持ち、精力的に活動を展開しています。血液型はB型、身長177cm、体重55kg。

俳優としての歩み

舟見氏は、1998年5月に男優劇団Studio Lifeのオーディションに合格し入団。以降、2011年4月に退団するまでの約13年間、劇団の中心人物として数多くの舞台に立ちました。舞台上ではその独特の存在感を放ち、幅広い役柄を演じ分けて劇団公演を牽引。特に、Studio Lifeの特徴でもある女性役も多く務め、『トーマの心臓』のイグーやアーダム、『死の泉』のレナやミヒャエル、『LILIES』のビロドーや伯爵夫人、『桜の園』のシャルロッタ、『白夜行』の唐沢雪穂、『夏の夜の夢』のヒポリタ、『ロミオとジュリエット』のジュリエット、『フルーツバスケット』の草摩慊人、『十二夜』のオリヴィアなど、多様なキャラクターに命を吹き込みました。

劇団在籍中には、2000年にロンドン、2002年にはニューヨークでメソッド演技のワークショップに参加し、演技に対する深い探求心を示しています。初舞台は1998年の『訪問者』。2001年には中田秀夫監督の映画『Last Scene』に出演するなど、映像作品にも活躍の場を広げました。

2011年の退団後は、特定の劇団に所属せず、外部の舞台や映画、ドラマへと活動の幅を広げています。zampano theater制作の映画に複数出演しているほか、テレビドラマ『QP』（日本テレビ）にも出演。多様な監督やカンパニーとの協働を通じて、俳優としての表現の可能性を追求し続けています。

多角的な表現活動

俳優業と並行して、舟見氏は写真家、デザイナー、映像監督としても積極的に活動しています。自身で映像作品の監督を手がけるほか、写真家としては個展を複数回開催。2011年の「おもちゃの箱、展」を皮切りに、2013年「ブナオとボク、展」、2014年「125naroom #1 @Atelier 485」、2016年「ボク、モク、展」と、定期的に自身の視点を表現する場を設けています。2016年には、俳優・太田基裕の写真集に写真家およびデザイナーとして参加するなど、外部のプロジェクトにも貢献しています。

デザイン分野でも才能を発揮し、ポストカードやエコバッグなどのグッズ制作を手がけています。また、イラストやウェブデザインといったアート全般に関心を持ち、それらを自身の活動に反映させています。さらに、ケミカルボリュームなど複数のアーティストのミュージックビデオ監督を務めるなど、映像クリエイターとしてもその手腕を発揮しています。音楽活動にも関わりがあり、朗読劇のCDに参加したり、チャリティーライブなどに出演した経験も持ち合わせています。

人物と略歴

大阪府出身。趣味はフットサルで、同年代のメンバーで構成されたチームでプレイし、背番号は13番と23番でした。自身の写真やデザイン作品、活動情報を発信するウェブサイト「125naroom」を運営しており、ここからも彼の多才な活動の一端を垣間見ることができます。

略歴
1998年：劇団Studio Lifeに入団。舞台『訪問者』で初舞台を踏む。
2000年：ロンドンでメソッド演技のワークショップに参加。
2001年：映画『Last Scene』に出演。
2002年：ニューヨークでメソッド演技のワークショップに参加。
2011年：劇団Studio Lifeを退団。
2011年：初の個展「おもちゃの箱、展」を開催。
* 2016年：太田基裕の写真集に写真・デザインで参加。

俳優としての確かなキャリアに加え、写真、デザイン、映像制作といった分野でも独自の表現世界を築き上げる舟見和利氏は、日本のエンターテインメント及びアートシーンにおいて、その多才ぶりで注目を集める存在です。

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