航空地方気象台

航空地方気象台とは

航空地方気象台は、航空機の安全な運航を確保するために、空港内に設置された特別な気象台です。主な業務は、航空機の離着陸に影響を与える可能性のある気象現象に関する警報や飛行場予報を発表することです。また、空港における気象観測、パイロットへの気象ブリーフィングも重要な業務となります。

概要

日本では、航空地方気象台は全国に5か所設置されています。地方気象台と同等の機関として扱われますが、その業務内容は大きく異なります。各航空地方気象台は、管轄内の空港に、出張所や分室を設けて、同様の業務を行っています。これらの機関は、各管区気象台によって管理されています。

航空地方気象台の管轄外では、航空測候所がほぼ同様の業務を行っています。これは、測候所と同等の機関として扱われ、日本には3か所存在します。

気象庁が観測業務を地方公共団体などに委託している機関は、航空気象観測所と呼ばれます。ただし、これらの場所における気象情報の提供、観測の指示・指導、品質管理、観測機器の維持などは、担当する航空気象官署（基地気象官署）が行っています。近年、業務委託が進み、多くの分室や出張所が航空気象観測所に変更されています。

さらに、空港気象連絡室は、パソコンで気象情報を閲覧したり、担当の航空気象官署へ専用電話で遠隔解説を受けたりできる場所です。観測業務は気象庁ではなく、防衛省が担当しています。

日本の航空地方気象台と航空測候所

以下は、日本国内の航空地方気象台と航空測候所の一覧です。()が付いている空港は、航空地方気象台が飛行場予報を発表している空港です。ただし、仙台管区気象台に属する空港の飛行場予報は、東京航空地方気象台が発表します。観測業務を休止している観測所は除きます。（2023年4月現在）

航空地方気象台
成田航空地方気象台
東京航空地方気象台
中部航空地方気象台
関西航空地方気象台
福岡航空地方気象台
航空測候所
新千歳航空測候所
仙台航空測候所
那覇航空測候所

関連情報

VOLMET放送: 航空機の運航に必要な気象情報を放送するサービス
気象庁: 航空機の運航を支える航空気象サービス
成田航空地方気象台
東京航空地方気象台
中部航空地方気象台
関西航空地方気象台
福岡航空地方気象台
新千歳航空測候所
仙台航空測候所
* 那覇航空測候所

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