航空気象群

航空気象群について

航空気象群は、航空自衛隊の航空支援集団隷下に属する部隊で、東京都府中市の府中基地に所在しています。この部隊は、日本全国の航空自衛隊基地に配置された気象隊や気象班を統括し、気象に関する様々な業務を遂行しています。

概要

航空気象群の主な任務は、航空機の安全な運航を支えるための気象情報の提供です。具体的には、気象予報、気象観測、そして気象データの収集・伝達などを行います。これらの業務は、各基地に配置された気象隊によって実施されます。

また、府中基地の中枢気象隊では、統合気象システム（JWS-Ⅱ）を運用しています。このシステムは、陸上、海上、航空自衛隊の気象データを集約し、多岐にわたるニーズに応じた情報を提供します。さらに、移動気象観測システムも保有しており、災害時には必要に応じて各地へ展開し、気象観測を実施します。

航空気象群は、これらの気象業務に加えて、府中基地の基地業務も担当しており、基地の維持管理にも貢献しています。また、陸上自衛隊もこの部隊と連携しており、中央管制気象隊から「気象中枢班」が府中基地に派遣されています。

沿革

航空気象群は、1957年に「航空保安管制気象群」として発足しました。その後、組織の改編や部隊の増強を経て、現在の体制に至っています。以下に主な沿革をまとめます。

1957年8月1日：「航空保安管制気象群」が府中基地に新編。
1959年6月1日：各分遣隊を気象隊に改編。
1961年7月15日：「保安管制気象団」が新編され、隷下部隊として「気象群」が設置。
1971年7月1日：気象解析予報用電子計算機の運用を開始。
1989年3月16日：航空支援集団が新編され、「航空気象群」に改編。
2008年3月1日：統合気象システム（JWS-Ⅱ）の運用を開始。
2012年3月26日：部隊改編により、中枢気象隊や基地業務隊が新編。

部隊編成

航空気象群は、以下の部隊で構成されています。

航空気象群本部（府中基地）
中枢気象隊（府中基地）
各基地気象隊（千歳、三沢、松島、小松、百里、東京、横田、入間、静浜、浜松、岐阜、小牧、美保、防府、芦屋、築城、春日、新田原、那覇）
各分屯基地気象班（秋田、新潟）
基地業務隊（府中基地）

基地業務隊は、総括班、通信小隊、補給小隊、施設小隊、管理小隊、輸送班、警備班、業務小隊、厚生班、給養班、会計小隊、衛生小隊から構成されています。

主要幹部

主要幹部については、組織の性質上、人事異動等により変動があります。具体的な情報は、航空自衛隊の公式ウェブサイト等で確認してください。

脚注

この項目は、航空自衛隊の公式資料や関連情報を参考に作成されています。

関連項目

中央管制気象隊
防空指揮群

外部リンク

航空気象群 HP
航空支援集団 HP
* 府中基地 HP

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