府中基地

府中基地について

府中基地は、東京都府中市浅間町に位置する航空自衛隊の基地です。この基地には、滑走路は存在せず、ヘリポートのみが設置されています。基地司令は航空気象群司令が兼任しています。かつては航空総隊司令部が置かれていましたが、2012年に横田基地へ移転しました。また、海上自衛隊も航空救難情報中枢（RIC）を設置し、救難連絡員を配置していました。

歴史

府中基地の歴史は、1940年に旧陸軍燃料廠として開設されたことに始まります。その後、アメリカ軍による接収期間を経て、1957年に航空自衛隊府中基地が併設されました。以下に、主な沿革をまとめます。

1940年：旧陸軍燃料廠として開設
1945年：アメリカ軍が接収
1957年：航空自衛隊府中基地を併設
1958年：航空集団司令部が航空総隊司令部に改編、府中基地隊が新編
1961年：航空保安管制気象群本部を廃止し、航空管制気象団司令部を編成
1967年：府中基地隊が防空指揮群に改編
1975年：通信施設を除き全面返還
1982年：米空軍府中基地の一部を分割利用
1989年：航空支援集団及び航空気象群が新編
2009年：新自動警戒管制システムJADGEの配備完了
2012年：航空総隊司令部などが横田基地へ移転、府中基地司令職が航空気象群へ移管
2013年：航空保安管制群本部及び電子開発実験群が入間[[基地]]から移転
2014年：航空開発実験集団司令部が入間[[基地]]から移転
2018年：飛行管理隊が入間[[基地]]から移転
2020年：宇宙作戦隊が新編
2022年：宇宙作戦群が新編、新庁舎完成、記念式典挙行
2023年：航空中央音楽隊が立川分屯基地から移転

配置部隊

府中基地には、以下のような部隊が配置されています。

航空自衛隊

航空支援集団司令部
航空保安管制群
群本部
飛行管理隊
飛行情報隊
航空気象群
群本部
中枢気象隊
基地業務隊
航空開発実験集団
団司令部
電子開発実験群
宇宙作戦群
航空中央音楽隊

陸上自衛隊

陸上自衛隊中央管制気象隊
気象中枢班
東部方面隊
自衛隊東京地方協力本部
三多摩地区隊府中分駐所

共同の部隊

自衛隊情報保全隊
東部情報保全隊
府中情報保全派遣隊

地方支分部局

北関東防衛局
装備部
装備第2課

航空管制

府中基地の航空管制は、TWR（調布）とRDR（横田）によって行われています。

近年の動向

2020年5月18日には、宇宙空間の監視を目的とする宇宙作戦隊が新編され、2022年3月17日には、この部隊を拡大発展させた宇宙作戦群が編成されました。これは、宇宙空間における日本の防衛能力強化に向けた重要な動きと言えるでしょう。2023年3月には、航空中央音楽隊が立川分屯基地から移転し、府中基地はさらに多様な機能を持つ基地へと進化しています。

関連施設

府中通信施設

外部リンク

航空自衛隊府中基地
* 航空自衛隊府中基地 (@FuchuJasdf) - X（旧Twitter）

この情報が、府中基地について理解を深める一助となれば幸いです。

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