航空支援集団

航空支援集団について

航空支援集団（Air Support Command：ASC）は、航空自衛隊の活動を円滑に進めるための後方支援を担う組織です。輸送機部隊や航空管制部隊、気象観測部隊など、多岐にわたる部隊を統括し、航空自衛隊の作戦遂行に不可欠な役割を果たしています。司令部は東京都府中市に所在し、防衛大臣の指揮監督下で、空将が司令官を務めます。

沿革

航空支援集団は、航空自衛隊の発展とともに、その組織を拡大・改編してきました。以下に主な沿革をまとめます。

1955年：立川輸送航空隊隷下に「臨時美保派遣隊」が編成
1957年：「航空保安管制気象群」が府中基地に編成
1958年：浜松基地に「臨時救難航空隊」が編成、臨時美保派遣隊は「輸送航空団」に、臨時救難航空隊は「救難航空隊」に改称
1960年：救難航空隊本部が入間基地へ移動
1961年：救難航空隊は「航空救難群」に、保安管制気象群は「保安管制気象団」に改称
1971年：航空救難群は「航空救難団」に改称
1978年：輸送航空団が司令部と３つの輸送航空隊体制に改編
1989年：航空救難団、輸送航空団、保安管制気象団などを統合し、「航空支援集団」が新編
2004年：副司令官（空将補）職を新設
2007年：司令部の組織改編を実施、防衛部調査課を廃止し、情報課を設置
2013年：航空救難団を航空総隊直轄に異動
2014年：航空機動衛生隊を隷下に編入
2017年：政策補佐官を参事官に改組

これらの変遷を経て、現在の航空支援集団は、航空自衛隊の多様な活動を支える重要な組織として、その役割を果たしています。

部隊編成

航空支援集団は、以下の部隊で構成されています。

航空支援集団司令部（府中基地）
航空保安管制群（府中基地）
航空気象群（府中基地）
飛行点検隊（入間基地）
航空機動衛生隊（小牧基地）
第1輸送航空隊（小牧基地）
第2輸送航空隊（入間基地）
第3輸送航空隊（美保基地）
特別航空輸送隊（千歳基地）

これらの部隊は、それぞれが専門的な役割を担い、航空自衛隊の活動を支えています。

司令部編成

航空支援集団司令部は、以下の組織で構成されています。

総務部
総務課
人事課
会計課
厚生課
防衛部
防衛課
運用課
飛行支援課
通信電子課
演習企画課
技術教育課
装備部
装備課
補給課
施設課
情報課
監理監察官
法務官
医務官
副官

これらの部署が連携し、航空支援集団の円滑な運営を支えています。

主要幹部

航空支援集団の主要幹部は、司令官を筆頭に、各部署の責任者がいます。輸送航空団には、輸送航空団司令がいます。

まとめ

航空支援集団は、航空自衛隊の活動を支える重要な組織であり、その活動は多岐にわたります。輸送、管制、気象、救難など、さまざまな分野で専門的な知識と技術を持つ隊員たちが、航空自衛隊の任務遂行に貢献しています。航空支援集団の存在は、航空自衛隊が常に最高の状態で任務を遂行するための、必要不可欠な要素と言えるでしょう。

外部リンク

航空支援集団
府中基地
航空支援集団 (@asc_jasdf) - Twitter

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