航空自衛隊幹部学校

航空自衛隊幹部学校について

航空自衛隊幹部学校（Air Staff College）は、航空自衛隊目黒基地内に所在する、防衛大臣直轄の教育機関です。諸外国の空軍大学校に相当し、航空自衛隊における最高教育機関としての役割を担っています。

概要

幹部学校では、航空自衛隊の幹部自衛官に対し、中級および上級指揮官、またはそれに準ずる幕僚としての職務に必要な知識と技能を修得させます。さらに、航空自衛隊の効率的な管理・運用や航空防衛政策に関する調査研究も行っています。

特に、指揮幕僚課程（CSC）と幹部高級課程（AWC）は、選考試験によって選抜された者のみが入校を許される狭き門であり、修了は非常に困難とされています。1994年10月1日には、防衛庁の移転計画に伴い、市ヶ谷基地から現在の目黒基地に移転しました。現在は、図書館を含む基地業務も担当しています。

沿革

1954年（昭和29年）
8月1日：陸上自衛隊浜松駐屯地に幹部学校が創設。
9月4日：特別幹部課程教育が開始。
11月30日：幹部候補生課程教育が開始。
1955年（昭和30年）
2月17日：防府基地に移転。
9月20日：小平駐屯地に移転。幹部候補生課程を幹部候補生学校へ移管。
10月3日：指揮幕僚課程教育が開始。
1956年（昭和31年）
10月2日：幹部高級課程、幹部普通課程教育が開始。
1959年（昭和34年）
12月22日：市ヶ谷基地に移転。
1994年（平成6年）
10月1日：目黒基地に移転、基地業務を担当。
2001年（平成13年）
7月：幹部特別課程教育が開始。
2006年（平成18年）
4月：システム管理室を新設。
2014年（平成26年）
8月1日：研究部を廃止し、航空研究センターを新設。
2016年（平成28年）
8月：図書館を新設（市ヶ谷に移転した防衛研究所から移管）。

設置されている課程

幹部高級課程（AWC）：約25週間
幹部特別課程（AOC）：約4週間
指揮幕僚課程（CSC）：約47週間
幹部普通課程（SOC）：約10週間
上級事務官等講習（CAC）：約8週間

組織編成

幹部学校は、以下のような組織で構成されています。

総務課
人事課
計画課
教育部
業務部
庶務課
管理課
通信課
業務課
会計課
衛生課
航空研究センター
研究企画管理室
企画管理班
知的資産管理班
対外発信班
運用理論研究室
防衛戦略研究室
事態対処研究室
システム管理室
図書館
主任教官（7人）
学校教官
主任研究開発官（6人）
主任研究官（1人）
研究員

主要幹部として、学校長をはじめとする幹部が配置されています。

脚注

（注：必要に応じて脚注情報を追加）

外部リンク

航空自衛隊幹部学校組織規則
* 航空自衛隊幹部学校（目黒基地公式サイト内）

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