船場 (企業)

株式会社船場：商業空間デザインのリーディングカンパニー

株式会社船場は、東京証券取引所に上場する、日本を代表するディスプレイデザイン会社です。ショッピングモールや百貨店、駅ビルといった大規模商業施設から、アパレルショップ、レストランといった専門店、さらには病院、保育園、図書館といった公共施設まで、幅広い空間デザインを手掛けています。創業から半世紀以上にわたり培ってきたノウハウと実績、そして革新的なデザイン力で、顧客の多様なニーズに応えるトータルソリューションを提供しています。

事業内容：企画から施工、そしてその先へ

同社の事業内容は、商業施設やインテリアの企画、設計、監理、施工と多岐に渡ります。単なるデザインにとどまらず、マーケティング調査、経営指導、施設運営管理まで、商業空間創造に関わる全てのプロセスを網羅したワンストップサービスを提供しています。近年では、駅周辺のビジネス空間やオフィス、サービス空間のデザイン・施工にも力を入れており、時代の変化に対応した事業展開を進めています。

国内事業：数々の代表作と充実の生産体制

株式会社船場は、数多くの代表的な商業施設のデザインに携わってきました。例えば、イオンレイクタウン（環境設計・実施設計）は、2011年に年間来場者数5,000万人を記録、東京ディズニーランド＆ディズニーシーの2倍を上回る集客力を誇りました。また、阪急西宮ガーデンズ（環境・マスタープラン）も2017年には年間3,900万人を超える来場者を記録し、その成功を支えました。

全国各地に生産拠点を配置し、独自のコンビナート型工場を擁することで、企画から施工、メンテナンスまで、一貫した高品質なサービスを提供できる体制を構築しています。これにより、スピーディーな対応とコストパフォーマンスの両立を実現しています。

海外事業：グローバルな展開

海外事業においても、早くからグローバル展開を目指し、中国とASEAN地域を中心に、業界トップクラスの実績を誇ります。2017年の売上高のうち約7％を海外事業が占めており、その重要性が伺えます。

ソフト事業：データ解析とシミュレーション技術

ハードウェア事業に加え、ソフトウェア開発にも積極的に取り組んでいます。1991年には、全国の街の特性を瞬時に分析できる「船場メッシュデータシステム」を開発。2000年には、車両の動きを予測する「交通流シミュレーションシステム」を共同開発するなど、データに基づいた精緻な計画立案を支援しています。さらに、プロパティマネジメント事業や店舗メンテナンス事業を行うグループ会社も有し、商業施設の運営管理までサポートする体制を整えています。

受賞歴：高いデザイン性と技術力の証

株式会社船場は、その高いデザイン性と技術力が評価され、数々の賞を受賞しています。「TOKYOテレワークアワード」大企業部門大賞やDX認定事業者認定など、近年も数々の賞を受賞。デザイン性の高さだけでなく、最新の技術や社会貢献への取り組みも高く評価されています。過去の受賞歴には、ディスプレイ産業賞、日本空間デザイン賞、日経ニューオフィス賞など、業界を代表する賞が含まれています。

沿革：半世紀を超える歴史

戦前から大阪で陳列ケースを扱う会社として創業し、1947年に「栗山陳列ケース店」としてスタート。その後、店舗の内外装、売り場づくりへと事業を拡大、1951年に「株式会社船場ウインド」を設立しました。1968年に現在の社名「株式会社船場」に変更し、東京に本社を移転。以来、国内外に拠点を展開し、成長を続けています。

事業所と関連会社：全国規模のネットワーク

日本全国に支店や営業所を展開し、地域密着型のサービスを提供。また、グループ会社との連携により、多様なニーズに対応できる体制を整えています。海外にも複数の拠点を持ち、グローバルな事業展開を進めています。

まとめ

株式会社船場は、商業空間デザインにおけるリーディングカンパニーとして、高いデザイン性と技術力、そして顧客への総合的なサポート体制で、今後も業界を牽引していくことが期待されます。 長年にわたる実績と革新的な技術を組み合わせ、様々な空間デザインを通じて、人々の生活を豊かにする企業として、その存在感を示し続けています。

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