船津橋

船津橋（ふなつばし）

船津橋は、大阪府大阪市の堂島川に架かる交通の要所であり、北区中之島と福島区玉川・野田を結ぶ重要なインフラです。この橋は南詰で端建蔵橋と接続しており、地域の交通に寄与しています。

歴史

船津橋の起源は、江戸時代の貞享・元禄年間に遡ります。この時期、堂島新地の開発の一環として堂島川には複数の橋が架けられ、その中で船津橋は最も下流に位置しています。この橋は、北詰が中州としての堂島ではない唯一の橋であることが特徴的で、最初の架橋は元禄中期以降に行われたと考えられています。

当初、船津橋は湊橋に対になる位置に架けられましたが、後に架橋地点が変更され、中之島の西端に至る道に接続されました。文献『地方役手鑑』や『堂島旧記』の記述によれば、江戸時代の船津橋は長さが43間半（約86m）、幅員は2間（約3.9m）でした。

1885年には淀川の大洪水により橋が流失し、その後架け替えが行われました。1914年には大阪市電西野田線の建設に伴い、下流側に鋼桁橋が架けられました。この際、旧橋はやや斜めに設置されていましたが、新橋はまっすぐなデザインとなり、その後も新船津橋として呼ばれていました。

1963年には、地下水の汲み上げによる地盤沈下やジェーン台風による高潮の被害を受けたため、高潮対策の一環として橋梁の嵩上げ工事が実施されました。その結果、現在の船津橋が新たに架け替えられるに至りました。

橋の仕様

船津橋はゲルバー桁橋であり、長さは76.5m、幅は24.0mとされています。この設計により、交通の流れを円滑にする役割を果たしています。

周囲の見どころ

船津橋周辺には、上船津橋や中之島、大阪市中央卸売市場本場などがあります。また、川口基督教会もこのエリアの歴史的な建物の一つとして訪れる価値があります。

アクセス情報

船津橋には大阪シティバスの53系統が通っており、橋の近くには船津橋停留所があります。また、88系統と90系統のバスは川口一丁目停留所に停車します。Osaka Metroの千日前線の玉川駅からも徒歩でアクセス可能です。

船津橋は地域の歴史や文化を感じることができるスポットであり、大阪市を訪れる際にはぜひ立ち寄りたい地点です。

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