川口基督教会

川口基督教会について

川口基督教会は、大阪府大阪市西区川口に位置する、日本[[聖公会]]に所属する教会です。この教会は、大阪教区の主教座聖堂、つまり大聖堂としての役割を担っています。その美しいヴィクトリアン・ゴシック様式の建築は、多くの人々を魅了し、「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」にも選定されています。

大阪教区における位置づけ

大阪は、日本における聖公会の宣教が初期に行われた場所の一つであり、横浜や東京と並ぶ歴史的な地です。大阪教区は、大阪府と兵庫県の一部（尼崎市、西宮市、芦屋市）にまたがり、21の教会と1つの伝道所を抱えています。これらの教会は、大阪市内、南部、北部、そして兵庫県に分類されています。

大阪市内には、川口基督教会の他に、大阪聖ヨハネ教会や大阪聖パウロ教会があります。また、大阪南部には堺聖テモテ教会、大阪北部には守口聖オーガスティン教会などが存在します。兵庫県に位置する尼崎聖ステパノ教会、西宮聖ペテロ教会、芦屋聖マルコ教会は、歴史的な経緯から神戸教区ではなく大阪教区に属しています。関西地方の他の地域、例えば奈良県、和歌山県、三重県、滋賀県の聖公会教会は京都教区の管轄です。

大阪教区では、毎月第4日曜日の午後4時から、大阪聖パウロ教会（梅田駅近く）で英語礼拝が行われています。現在の大阪教区主教は、第8代の磯晴久主教です。

川口基督教会の歴史

川口基督教会の歴史は、1869年にアメリカ聖公会の宣教師チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教が大阪に到着したことに始まります。ウィリアムズ主教は、川口居留地近くの与力町に居を構え、自室で英語礼拝と英語教授を始めました。翌年には、礼拝堂を設け、最初の堅信式を行いました。さらに、英学講義所（後の英和学舎、現在の立教大学）を開校しました。

1882年、英和学舎の付属礼拝堂として聖テモテ教会が設立されました。この教会の設計は、ジェームズ・ガーディナーが担当し、工事管理にはテオドシウス・ティングが携わりました。同年5月7日には、礼拝堂の落成を祝う式典が行われました。1887年には、英和学舎が立教大学校と合併しました。

1891年、聖テモテ教会は近くの聖慰主教会と合併し、現在の川口基督教会となりました。1920年には、現在見られる礼拝堂が完成しました。この礼拝堂は、アメリカ人建築家ウィリアム・ウィルソンの設計によるものです。1950年、川口基督教会は大阪教区の主教座聖堂に昇格しました。

1995年の阪神・淡路大震災では、教会も大きな被害を受けました。しかし、創立120周年記念に設置されたパイプオルガンは、被害を免れました。このパイプオルガンは、教会の復旧工事の間、桃山学院大学によって保管されました。1997年には、赤煉瓦造りの壮麗な大聖堂が国の登録有形文化財に登録されました。1998年に修復工事が完了し、2009年には大阪府指定有形文化財に指定されました。

2020年には創立150周年を迎え、2021年11月には「大阪の近代教育発祥の地 記念碑」が建立され、1年延期された「宣教150周年記念感謝式」が行われました。

教会の所在地とアクセス

川口基督教会は、大阪府大阪市西区川口1-3-8に位置しています。公共交通機関を利用する場合、OsakaMetro（中央線・千日前線）の阿波座駅、または京阪中之島線の中之島駅が最寄りの駅です。

関連情報

川口基督教会に関連する情報としては、旧川口居留地、日本[[聖公会]]、カトリック夙川教会、大阪カテドラル聖マリア大聖堂、聖アグネス教会、日本基督教団大阪教会などが挙げられます。教会の詳細については、公式ホームページを参照してください。

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