船津駅 (三重県鳥羽市)

船津駅について

船津駅（ふなつえき）は、三重県鳥羽市船津町浜に位置する近畿日本鉄道（近鉄）志摩線の駅です。この駅の駅番号はM81で、周囲は閑静な集落に囲まれています。るんるんの乗客は地元の人々を中心に、観光客も訪れることがあります。

駅の歴史

船津駅の歴史は1929年7月23日にさかのぼります。この日、志摩電気鉄道が鳥羽と真珠港の間を開通させる際に、駅としての役割を果たし始めました。その後、1944年には志摩電気鉄道が他の6社と合併し、三重交通志摩線の駅となりました。1964年には三重交通の鉄道事業が分離譲渡され、三重電気鉄道の一部となり、翌年の1965年には近畿日本鉄道に組み込まれました。

1970年3月1日、船津駅は標準軌化工事が完了し営業を再開しました。1992年には当駅と加茂間の複線化が行われ、さらに、2015年にはPiTaPaが導入されました。

駅の構造

船津駅は地上駅であり、相対式ホームが2面2線を持っています。ホームの有効長は2両であり、鳥羽方面は単線、賢島方面は複線となっています。駅舎は設けられておらず、スロープを通じて直接ホームにアクセスする形態です。両方のホームには鳥羽寄りに出入口と構内踏切があります。

無人駅であるため、鳥羽駅が管理しています。以前はワンマン運転の普通列車が入っていましたが、交通系ICカードの導入により、降車時用のドアも開くようになっています。券売機はなく、代わりにホームにある乗車駅証明書発行機が設置されています。

利用状況

近年の船津駅の乗降人員は以下のとおりです。2023年11月7日期間の調査によると、1日当たりの乗降者数は150人となっています。一方、2022年の同月には173人、2021年には176人、2018年には212人、2015年には200人と、数年にわたり徐々に減少しています。2005年には302人を記録していますが、この10年以上の間に利用者数が減少傾向にあります。

駅周辺

駅周辺には静かな集落が広がっており、賢島側では国道167号がオーバークロスしています。近隣には加茂川や市立船津保育所、鳥羽レストパーク、白言寺といった施設が点在しています。

また、駅の北側にはかもめバスの停留所があります。これにより、公共交通機関を利用して地域内を移動することができるため、地元住民や観光客には便利です。

隣の駅

近畿日本鉄道の志摩線における船津駅の隣には、志摩赤崎駅（M80）と加茂駅（M82）が位置しています。

まとめ

このように、船津駅はその歴史や周辺環境とともに地域に根付いた存在です。今後もその役割を果たし続け、交通の要所として地域の発展に寄与することが期待されています。

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