船舶石綿含有資材調査者

船舶石綿含有資材調査者とは

船舶石綿含有資材調査者とは、船舶にアスベスト（石綿）が含まれているかどうかを調査する専門家です。この資格は、船舶の解体や改修工事における労働者の安全を守るために非常に重要です。資格取得者は、講習を修了した者の中から事業者に選任されます。

この資格は、単に講習を修了した人を指すだけでなく、資格そのものを指す場合もあります。

受講資格

船舶石綿含有資材調査者講習を受講するためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

実務経験が不要なケース
石綿作業主任者技能講習を修了した者

造船関連学科卒で実務経験が必要なケース
大学または高等専門学校で造船に関する学科を修めて卒業後、船舶の製造、解体、改修に関する3年以上の実務経験がある者
大学または高等専門学校で航海、機関、機械、電気、建築、土木、航空に関する学科を修めて卒業後、船舶の製造、解体、改修に関する3年以上の実務経験がある者
大学で上記以外の学科を修めて卒業後、船舶の製造、解体、改修に関する3年以上の実務経験があり、国土交通大臣の登録を受けた講習を修了した者

短大卒で実務経験が必要なケース
短期大学で造船に関する学科に準ずる学科を修めて卒業後、船舶の製造、解体、改修に関する5年以上の実務経験がある者。登録講習修了者は3年以上
短期大学でその他の学科を修めて卒業後、船舶の製造、解体、改修に関する5年以上の実務経験があり、登録講習を修了した者

専門学校卒で実務経験が必要なケース
専門学校で造船に関する学科を修めて卒業後、船舶の製造、解体、改修に関する5年以上の実務経験がある者。登録講習修了者は3年以上

高卒で実務経験が必要なケース
高等学校または中等教育学校で造船に関する学科を修めて卒業後、船舶の製造、解体、改修に関する5年以上の実務経験がある者
高等学校または中等教育学校で造船に関する学科に準ずる学科を修めて卒業後、船舶の製造、解体、改修に関する7年以上の実務経験がある者。登録講習修了者は5年以上
高等学校または中等教育学校でその他の学科を修めて卒業後、船舶の製造、解体、改修に関する7年以上の実務経験があり、登録講習を修了した者

実務経験のみで受講可能なケース
船舶の製造、解体、改修に関する11年以上の実務経験があり、登録講習を修了した者

その他
小型船造船業法に規定する主任技術者の経験者（小型鋼船に限る）
船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律に規定する有害物質一覧表を作成する専門家として国土交通省の証明を受けている者
海事行政に関する2年以上の実務経験者
環境行政に関する2年以上の実務経験者（アスベスト飛散防止に関するもの）
労働安全衛生法に規定する産業安全専門官、労働衛生専門官、またはそれらの経験者
労働基準監督官として2年以上その職務に従事した者
2006年3月31日以前の特定化学物質等作業主任者技能講習修了者で、建築物石綿含有建材調査に関する5年以上の実務経験者
建築物石綿含有建材調査者
上記と同等以上の知識及び経験を有すると認められる者

講習内容

講習時間は合計7時間で、以下の内容が含まれます。

1. 船舶石綿含有資材調査に関する基礎知識1（1時間）
2. 船舶石綿含有資材調査に関する基礎知識2（1時間）
3. 船舶石綿含有資材の図面調査（2.5時間）
4. 現場調査の実際と留意点（2.5時間）

講習の最後には修了考査が行われます。

関連資格

石綿
石綿取扱作業従事者
石綿作業主任者
建築物石綿含有建材調査者
工作物石綿事前調査者

外部リンク

* 一般財団法人日本船舶技術研究協会

船舶石綿含有資材調査者は、アスベストによる健康被害を防ぐために非常に重要な役割を担っています。船舶の解体や改修に関わる方は、この資格の取得を検討するとよいでしょう。

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