芝浦メカトロニクス

芝浦メカトロニクス株式会社：デジタル時代のインフラを支える精密機械メーカー

1939年、東京芝浦電気株式会社（現・東芝）の一部事業を継承して設立された芝浦メカトロニクス株式会社は、神奈川県横浜市に本社を置く精密機械メーカーです。設立当初は重電機器を扱っていましたが、社名変更後、事業基軸を「デジタル時代のインフラプロバイダー」へと転換。半導体、FPD（フラットパネルディスプレイ）、光ディスク製造装置など、エレクトロニクスコンポーネンツの製造装置メーカーとして、世界を舞台に活躍しています。

歴史と進化:

70年以上にわたる歴史の中で、芝浦メカトロニクスは数々の企業統合や事業拡大を経て、現在の地位を築き上げてきました。1939年の設立当初は「株式会社芝浦京町製作所」としてスタートし、その後「株式会社芝浦製作所」へと改称。横浜事業所や小浜工場（現・芝浦自販機本社）の操業開始など、着実に事業を拡大していきました。昭和天皇の工場行幸があったり、東芝精機株式会社との関係強化、そして海外進出など、歴史は日本の高度経済成長と軌を一にしています。

1998年には、社名を現在の「芝浦メカトロニクス株式会社」に変更。東芝メカトロニクスとの合併、さらなる事業拡大、そしてグローバル展開を進め、現在では日本国内だけでなく、米国、韓国、台湾、中国など世界各国に拠点を展開しています。2023年には東芝グループとの資本関係を解消しましたが、ニューフレアテクノロジーとの技術提携は継続しています。

幅広い製品群:

芝浦メカトロニクスは、多様な製品群を提供することで、デジタルインフラの構築に貢献しています。主な製品分野は以下です。

FPD製造装置: 洗浄装置、現像装置、エッチング装置など、液晶ディスプレイ製造工程における様々な装置を開発・製造しています。
半導体製造装置: イオンケミカルエッチング装置、リモートプラズマアッシング装置、ウェーハ洗浄装置など、半導体製造プロセスに不可欠な装置を幅広く提供しています。
メディアデバイス製造装置: 光ディスク製造装置など、データストレージ機器製造に関連する装置を開発・製造しています。
真空応用装置: スパッタリング装置、真空貼り合せ装置など、真空技術を駆使した装置を製造しています。
レーザ応用装置: スポット溶接用YAGレーザ装置、レーザマーカなど、レーザ技術を活用した装置を開発・製造しています。
その他: マイクロ波加熱装置、太陽電池配線装置、インクジェット錠剤印刷装置など、多様な分野にわたる装置を製造しています。

グローバルな事業展開:

芝浦メカトロニクスは、日本国内だけでなく、世界各国に子会社や関連会社を設立し、グローバルな事業展開を推進しています。これにより、世界中の顧客に高品質な製品とサービスを提供できる体制を構築しています。海外拠点では、現地顧客への対応や技術サポートだけでなく、それぞれの国や地域のニーズに合わせた製品開発やサービス提供も展開しています。

コーポレートスローガン:

「この先もずっと、人と技術で世界を支える」というコーポレートスローガンを掲げ、芝浦メカトロニクスは、これからも技術革新と人材育成に力を注ぎ、世界中の人々の生活を支えるために貢献していきます。常に変化する市場ニーズに対応し、持続可能な社会の実現に向けて、更なる挑戦を続けていくでしょう。

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