芥屋の大門

芥屋の大門について

芥屋の大門は、福岡県糸島市志摩芥屋の海岸に位置する、国の天然記念物に指定された海食洞です。その名は、時に「芥屋大門」とも表記されます。玄界灘の荒波によって削られたこの洞窟は、自然の驚異と美しさを同時に感じさせてくれます。

地理と特徴

糸島半島の北西部に位置し、玄界灘に面した芥屋の大門は、日本最大の玄武岩洞として知られています。洞窟の高さは約64メートル、奥行きは約90メートル、間口は約10メートルにも及び、その巨大さは訪れる人々を圧倒します。玄武洞や七ツ釜と並び、日本三大玄武洞の一つに数えられており、一帯には六角形や八角形の美しい玄武岩柱状節理が発達しています。これらの柱状節理は、自然が作り出した芸術作品とも言えるでしょう。

周辺環境

芥屋の大門周辺は、芥屋海水浴場などとともに玄海国定公園に指定されており、豊かな自然が保護されています。この地域は、美しい海岸線と雄大な自然が調和した景観が魅力です。

アクセスと観光

芥屋の大門への陸路でのアクセスは整備されていないため、洞窟を観覧するには、芥屋漁港から運航されている遊覧船を利用する必要があります。遊覧船は毎年3月から12月の期間に運航しており、海から洞窟内部を間近に見ることができます。この遊覧船からの眺めは、陸上からは見ることのできない、まさに絶景です。

交通アクセス

公共交通機関: JR九州筑肥線筑前前原駅から昭和バス芥屋線に乗り、終点「芥屋」で下車。
マイカー: 西九州自動車道前原東暫定出入口から約12キロ。

その他の情報

関連情報として、芥屋の大門は福岡県の観光地の一つとして知られており、地質・鉱物天然記念物としてもその価値が認められています。また、この地域は玄海国定公園の一部であり、その自然環境は保護されています。さらに、大正時代には、この地名にちなんだ四股名を持つ大相撲力士、大門岩嘉右エ門も存在しました。

まとめ

芥屋の大門は、自然の驚異と美しさを体験できる場所です。玄武岩が織りなす壮大な景観と、海からのアクセスという特徴が、訪れる人々に特別な体験を提供します。福岡県を訪れた際には、ぜひこの自然の芸術を堪能してください。

参考文献

* 芥屋の大門 - 国指定文化財等データベース（文化庁）

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