花伝社の概要
花伝社(かでんしゃ)は、
1985年に設立された日本の出版社です。社名は、能楽の祖である世阿弥が著した『花伝書』に由来しています。「自由な発想で同時代をとらえる」という理念を掲げており、多様なジャンルの書籍を扱っています。なお、全ての書籍は共栄書房から発売されています。
取扱ジャンル
出版する書籍の内容は多岐に渡り、
法律書や司法制度に関連する本から、人文学、社会学、政治、
教育などの分野に及びます。また、
文化評論や都市論、そしてビジネス関連書籍も発表しており、幅広い読者層にアプローチしています。
最近では、視点のユニークな作品や話題となった海外コミックにも注力し、人気作として『未来のアラブ人』のようなタイトルも紹介しています。
受賞歴と活動
2015年には第31回梓会出版文化賞を受賞し、出版社としての地位を確立しました。また、花伝社は「平和の棚の会」の一員として、毎年書店でのフェアを開催し、読者とのつながりを深めています。
出版された著作の一部
政治・社会関連書
- - 俵義文『日本会議の全貌:知られざる巨大組織の実態』 (2016年) ISBN 978-4-7634-0781-8
- - 塚田穂高『宗教と政治の転轍点:保守合同と政教一致の宗教社会学』 (2015年) ISBN 978-4-7634-0731-3
- - 杉田聡『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』 (2016年) ISBN 978-4-7634-0800-6
- - 村田英幸『現物出資などの財産価格証明の理論と実務(会社法版)』 (2007年) ISBN 978-4-7634-0486-2
- - 松本肇『ホームページ泥棒をやっつける:弁護士不要・著作権・知的財産高等裁判所・強制執行』 (2006年) ISBN 978-4-7634-0480-0
司法関連書
- - 憲法フェスティバル実行委員会編『憲法くん出番ですよ:憲法フェスティバルの20年』 (2007年) ISBN 978-4-7634-0494-7
- - 水俣病訴訟弁護団編『救済における司法の役割:すべての水俣病被害者の救済をめざして』 (2006年) ISBN 978-4-7634-0474-9
社会学関連書
- - 北原惇『ロック文化が西洋を滅ぼす:脳科学から見た文明論』 (2007年) ISBN 978-4-7634-0492-3
- - ジャクリーヌ・ベルント『マンガの国ニッポン:日本の大衆文化・視覚文化の可能性(新装版)』 (2007年) ISBN 978-4-7634-0484-8
海外コミック
- - リアド・サティフ『未来のアラブ人:中東の子ども時代』 (2019年) ISBN 978-4-7634-0894-5
- - ビルギット・ヴァイエ『マッドジャーマンズ:ドイツ移民物語』 (2017年) ISBN 978-4-7634-0833-4
公式ウェブサイト
花伝社の最新情報や書籍は公式ウェブサイトやSNSを通じて発信されています。
このように、花伝社は多様な文化や社会的課題を反映した出版活動を行い、読者に新たな視座を提供し続けています。