花山李氏

花山李氏（ファサンニし、화산이씨）

花山李氏は、朝鮮の氏族の一つであり、本貫を黄海北道金川郡としています。2015年の調査によると、その人口は1,237人とされています。

始祖：李龍祥

花山李氏の始祖は、ベトナムの李朝の王族である李龍祥です。13世紀初頭、ベトナムでは陳朝が李朝を滅ぼすという動乱が起こりました。この混乱の中、李龍祥は1226年に宋朝を経由して高麗へと亡命しました。この亡命が、花山李氏の歴史の始まりとなります。

集姓村

花山李氏の主な集姓村としては、以下の地域が知られています。

黄海道碧城郡壮谷面白雲里
黄海道信川郡加蓮面東嶺里

これらの地域は、花山李氏の人々が古くから生活してきた場所であり、彼らの歴史と文化を今に伝える重要な場所となっています。

歴史的背景

李龍祥の亡命は、当時の東アジアの政治情勢と深く結びついています。ベトナムの李朝の滅亡と陳朝の成立は、この地域における権力構造の大きな変動を示していました。李龍祥の亡命は、そのような歴史的な転換期の中で起きた出来事であり、花山李氏の起源を語る上で欠かせない要素です。

現代における花山李氏

現代において、花山李氏の人々は韓国を中心に生活しており、その数は1,000人強と少数です。しかし、彼らは自分たちの先祖の歴史を大切にし、そのルーツを継承しようと努力しています。

花山李氏は、ベトナムの王族を祖とするという特異な背景を持つ氏族として、朝鮮の歴史の中でも独特な存在感を示しています。その歴史は、国際的な視点からも興味深く、文化交流や民族の移動といったテーマを考える上で重要な示唆を与えてくれます。

参考文献

ネイバー知識検索 화산이씨 花山李氏. 韓国学中央研究院. http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=291465&cid=42835&categoryId=42835&mobile
金光林 (2014). A Comparison of the Korean and Japanese Approaches to Foreign Family Names. Journal of Cultural Interaction in East Asia Vol.5 東アジア文化交渉学会. http://www.sciea.org/wp-content/uploads/2014/05/03_JIN.pdf p22

関連項目

李 (朝鮮人の姓)
旌善李氏
* 朝鮮の外来帰化氏族

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