花巻東バイパス

花巻東バイパス

花巻東バイパスは、岩手県花巻市を通過する国道4号のバイパス道路です。花巻市の中心部を通過する国道4号の交通渋滞を緩和し、通過交通を分散させることを目的として建設されました。以下にその詳細をまとめます。

概要

花巻市の中心部を通る国道4号は、特に四日町丁字路以南において片側1車線であり、交通量が多く、沿道には住宅密集地が広がっています。そのため、騒音や交通渋滞が慢性的な問題となっていました。これらの問題を解決するために、花巻市の東側にバイパス道路を建設する計画が立案されました。花巻東バイパスの建設により、市街地の交通渋滞緩和と通過交通の分散が期待されています。

釜石自動車道の開通に伴い、花巻空港ICが岩手県道296号花巻空港インター線を経由して接続されました。また、花巻空港の空港ターミナルビルが滑走路の東側（東宮野目地区・岩手県道294号東宮野目二枚橋線沿い）へ移転したことに伴い、花巻東バイパスが最寄りのインターチェンジとなっています。

花巻空港ICへ繋がる立体交差点の側道部は直進禁止となっており、側道へ入るとバイパス本線へは戻れません。釜石道方面及び空港方面への右左折のみが可能です。

路線データ

起点: 岩手県花巻市山の神（花巻東B.P.南口交差点）
終点: 岩手県花巻市東宮野目（花巻東B.P.北口交差点）
延長: L=8.3km
規格: 第3種第1級
設計速度: V=80km/h
道路幅員: W=26.0m（車道3.5m×4車線、路肩1.5m×両側、歩道3.5m×両側）

歴史

1987年 - 着工。
2002年11月1日 - 高木第19地割（国道283号） - 東宮野目（終点）4.2kmが暫定2車線で供用開始。
2006年3月15日 - 高木第22地割（県道花巻北上線） - 高木第19地割（国道283号）0.8kmが暫定2車線で供用開始。
2008年8月3日 - 山の神 - 高木第22地割3.3kmが暫定2車線で供用開始、全線開通。
2015年4月1日 - 旧道区間が国道指定から外され、「岩手県道298号山の神西宮野目線」へ移管。

路線状況

花巻東バイパスは、花巻市内の交通を円滑にするために重要な役割を果たしています。全線開通により、市街地の交通渋滞が緩和され、地域住民の生活環境が改善されました。

道路施設

東北本線: 花巻南跨線橋
北上川: 銀河南大橋
猿ヶ石川: 北上川銀河大橋
釜石線: 花巻跨線橋
花巻東B.P.北口交差点

花巻東B.P.北口交差点

花巻東B.P.北口交差点は、花巻東バイパスの終点に位置する交差点です。

交差道路

東西: 岩手県道286号東和花巻温泉線
南北: 国道4号、花巻東バイパス

花巻警察署管内で最も交通量が多い交差点であり、かつて国道4号は直線道路でしたが、東バイパス開通後はバイパスへの導流を優先させるために急カーブを描くように変更されました。県道286号もルート変更が実施されています。

東バイパスが部分開通した当初、水沢・北上方面（現道）への右折車とバイパスからの対向直進車との間で正面・側面衝突事故が多発していました。そのため、国道4号側の信号機標示は右折と直進・左折車を別々に動かす「セパレート式」へと改められています。

地理

花巻東バイパスは、花巻市の東部を南北に縦断し、周辺の主要道路と接続しています。これにより、花巻市内の交通ネットワークが強化され、地域全体の発展に寄与しています。

関連項目

日本のバイパス道路一覧
東北地方の道路一覧

外部リンク

岩手河川国道事務所
花巻東バイパス

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