芳垣安洋

芳垣安洋：ジャンルを超越するドラマー、作曲家の軌跡

芳垣安洋（よしがき やすひろ、1959年2月21日生まれ）は、兵庫県西宮市出身のドラマー、作曲家であり、自身のレーベル「Glamorous」を主宰しています。彼の音楽は、ジャズを基盤としながらも、即興演奏、演劇音楽、映画音楽など、多岐にわたるジャンルを横断し、独自の音楽世界を創り上げています。

ジャズとの出会いと音楽活動の開始

高校時代にドラムを始めた芳垣は、関西学院大学入学後、軽音楽部でジャズに傾倒。ウェザー・リポートやジャコ・パストリアスの音楽に触発され、ジャズの演奏活動を開始します。大学在学中から関西のライブハウスやジャズクラブで演奏を重ね、1984年からは大阪のジャズクラブ「ロイヤルホース」で3年間レギュラー・ドラマーを務めました。

即興演奏との出会いとバンド活動

1989年、関西で即興演奏のムーブメントが起こる中、ギタリストの内橋和久、ベーシストのナスノミツルとアルタード・ステイツを結成。その後、モダンチョキチョキズに参加し、1992年にメジャーデビューを果たします。東京での演奏活動も開始し、大友良英（ギタリスト、ターンテーブル奏者）とGround Zero、不破大輔（ベーシスト）と渋さ知らズ、勝井祐二（ヴァイオリニスト）とROVOといった、ジャンルを超えたバンドに参加し、その才能を発揮します。

東京への拠点の移動とリーダーバンドの結成

1995年の阪神・淡路大震災を機に、1997年に拠点を東京へ移します。1999年には、自身のリーダー・バンドVINCENT ATMICUSを結成。大友良英ニュー・ジャズ・クインテットや菊地成孔のDC/PRG|DC_PRGにも参加し、活動の幅を広げていきます。

現在の活動と多岐にわたる音楽制作

現在も精力的にライブ活動を続ける傍ら、蜷川幸雄や文学座などの演劇、映画の音楽制作も手掛けています。また、欧米のジャズフェスティバルへの出演や、来日ミュージシャンとの共演も多く、国際的にも高い評価を得ています。

ディスコグラフィー

芳垣安洋は、リーダーアルバムの他、数多くのバンドやプロジェクトに参加しています。

主なリーダー作品

Emergency!
Loveman Plays Psychedelic Swing（2002年）
Loveman Prays For Psychical Sing（2003年）
Live In Copenhagen（2010年）

VINCENT ATMICUS

VINCENT I（2002年）
VINCENT II（2004年）
VINCENT III（2005年）

参加バンド・グループ

モダンチョキチョキズ
ROVO
大友良英ニュー・ジャズ・クインテット
* DC/PRG|DC_PRG

近年のライブ活動

2024年、2025年も国内外で多数のライブを予定しており、その活動はますます活発になっています。

芳垣安洋は、ジャンルにとらわれない自由な発想と、卓越した演奏技術で、常に新しい音楽の可能性を追求し続けています。彼の音楽は、聴く人に驚きと感動を与え、創造的なインスピレーションを掻き立てます。

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