苗穂町

苗穂町（なえぼちょう）

概要

苗穂町は、北海道札幌市東区に位置する地名です。行政上の地名としての苗穂町は、おおむね三角形に近い形状をしており、南辺を函館本線と豊平川、北西辺を苗穂丘珠通と苗穂通、北東辺を北13条北郷通がそれぞれ形成しています。広義の「苗穂」という場合、苗穂町に隣接する東苗穂地区や、西側の条丁目地区内にある苗穂駅、札幌市立苗穂小学校など、より広範囲を指すことがあります。

歴史

苗穂の地名の語源は、アイヌ語の「ナイ・ポ」で、「小さな川」を意味します。かつては、湧水や小河川が多数存在する低湿地帯でした。1870年（明治3年）には、山形県酒田と新潟県柏崎から188戸が入植し、その年の干支が庚午であったことから、部落名を「庚午一の村」としました。翌1871年（明治4年）には、岩村通俊判官の命により「苗穂村」と改名されました。

その後、苗穂は1889年（明治22年）頃に豊平川に東橋が架けられたことを契機に急速に発展しました。1910年（明治43年）には、鉄道院（現在のJR北海道）苗穂工場付近が札幌区に編入され、1934年（昭和9年）4月1日には、雪印乳業（現在の雪印メグミルク）付近が札幌市に編入されました。この編入によって、苗穂は札幌市の一部となり、都市化が進みました。

主な施設

陸上自衛隊苗穂分屯地: 自衛隊の施設が置かれています。
雪印メグミルク（旧・雪印乳業）本店: 雪印メグミルクの登記上の本店所在地であり、この地域における重要な企業拠点です。
酪農と乳の歴史館: 乳製品に関する歴史を学べる施設があり、雪印メグミルクに隣接しています。
瑞穂神社: 地域住民に親しまれている神社です。

関連項目

創成川東

外部リンク

札幌市東区

参考資料

* 『札幌地名考』さっぽろ文庫1

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