若松西バイパス

若松西バイパス

若松西バイパスは、福島県会津若松市に位置する国道118号のバイパス道路であり、会津若松市中心部の交通渋滞緩和と、磐越自動車道会津若松インターチェンジへのアクセス向上を目的として建設されました。

概要

かつて会津若松市の中心部を走る国道118号・国道121号（神明通り、中央通り）では、慢性的な交通渋滞が発生しており、特に神明通り北交差点は頻繁に交通情報に登場するほどでした。この状況を打開し、磐越自動車道へのアクセスを改善するため、1984年（昭和59年）に都市計画が決定され、事業が開始されました。

バイパスは、福島県道128号会津若松会津高田線から国道401号に至る区間を第1工区、福島県道59号会津若松三島線から国道49号までの区間を第2工区、国道401号から福島県道59号会津若松三島線までの区間を第3工区として段階的に建設が進められ、2019年（平成31年）3月23日に全線開通しました。

神指城跡との共存

2010年（平成22年）4月、道路工事に先立つ調査で、神指城跡が発見されました。その歴史的重要性から、文化庁の担当者よりルート変更の要請があり、2011年（平成23年）7月26日には会津若松市内で住民説明会が開かれ、変更後のルートと阿賀川新橋りょうの整備計画が発表されました。当初2018年度の完成を目指していましたが、遺跡を避けるため、ルートは遺跡の東隣を通り、阿賀川新橋りょうへ接続する計画に変更されました。

路線データ

起点：会津若松市門田町大字一の堰
終点：会津若松市町北町大字中沢
全長：6.8 km
車線数：4車線（起点から4.0km区間）、暫定2車線（それ以外の区間）
幅員：23.0 m

沿革

1984年（昭和59年）8月17日：西部幹線の名称で都市計画決定
1988年（昭和63年）：事業着手
2004年度（平成16年度）：起点 - 国道401号交点（3.3 km）開通
2007年度（平成19年度）：国道401号交点 - 供用中終点（1.3 km）開通
2019年（平成31年）3月23日：全線開通

接続する道路

福島県道128号会津若松会津高田線（起点）
国道401号
福島県道59号会津若松三島線
福島県道152号橋本会津高田線
福島県道59号会津若松三島線阿賀川新橋梁工区（予定）
国道121号会津縦貫北道路若松北バイパス（予定）
国道49号・国道252号（終点）

道路施設

飯寺跨道橋

全長：280.0 m
主径間：22.0 m
幅員：13.0(18.0) m
形式：6径間連続充腹式アーチ橋+PC単純プレテンT桁橋+11径間連続充腹式アーチ橋(計18径間）
竣工：1999年度

飯寺跨道橋は、門田町大字飯寺字上川原に位置し、JR只見線を跨ぐ橋梁です。工業団地や住宅地を通過するため、景観と安定性に配慮した多連アーチ橋が採用されました。伸縮継ぎ目をなくすことで騒音の低減を図っており、総工費は12億7600万円です。

小見大橋（湯川放水路）

小見大橋は湯川放水路に架かる橋梁です。

若松西バイパスは、会津若松市における交通の要衝として、地域住民の生活を支える重要な役割を果たしています。

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