苫小牧中央インターチェンジ

苫小牧中央インターチェンジ：アクセス向上と地域活性化の拠点

北海道道央自動車道に位置する苫小牧中央インターチェンジ（IC）は、北海道苫小牧市字高丘に設けられた重要な交通拠点です。本ICは、地域活性化インターチェンジ制度を活用し、北海道の主体的な取り組みによって整備されました。長年の地域要望に応え、2020年12月13日に供用開始したことで、苫小牧市とその周辺地域の交通アクセスは大きく向上しています。

開発の経緯と歴史

道央自動車道が1980年に開通して以来、苫小牧市は市内へのIC設置を強く望んでいました。苫小牧商工会議所も1982年から積極的に活動を展開し、2007年には「苫小牧中央インターチェンジ建設を促進する会」が設立されるなど、地域を挙げての取り組みが続けられました。2014年には、当時の北海道知事である高橋はるみ氏が苫小牧中央ICの新設構想を表明。その後、2016年には連結許可、測量調査、用地買収といった準備を経て、2017年に着工。そして、2020年11月5日にはIC名称が正式に「苫小牧中央IC」と決定され、同年12月13日に供用開始となりました。

アクセス向上と周辺環境

苫小牧中央ICの開通は、苫小牧市街地や苫小牧西港フェリーターミナルへのアクセスを劇的に改善しました。支笏湖方面からのアクセスも、市街地を通過することなく道央自動車道へ直接接続できるようになったため、時間短縮と渋滞緩和に大きく貢献しています。

周辺には、高丘森林公園、高丘霊園、苫小牧市緑ヶ丘公園などの緑豊かな空間や、樽前山神社といった歴史的建造物、北海道苫小牧東高等学校、北海道苫小牧工業高等学校といった教育機関、さらに苫小牧市立病院といった医療施設も立地しています。これらの施設へのアクセスも、ICの開通によって容易になりました。

道路接続と料金所

苫小牧中央ICは、直接的には北海道道1179号苫小牧中央インター線に接続し、間接的には国道276号、北海道道781号苫小牧環状線、国道36号へとつながっています。料金所は、入口と出口それぞれに2ブースずつ設置されており、それぞれのブースにETC専用レーンと一般レーンが1つずつあります。

入口：ブース数2（ETC専用1、一般1）

出口：ブース数2（ETC専用1、一般1）

その他

IC付近には、かつて高丘バスストップが存在していましたが、苫小牧中央IC建設工事の進捗に伴い、2018年3月31日に廃止されました。

苫小牧中央ICは、NEXCO東日本、北海道開発局といった関係機関の協力のもと、地域活性化に大きく貢献する重要なインフラとして、今後ますますその役割を果たしていくものと期待されています。道央自動車道の(20)苫小牧西ICと(22)苫小牧東ICの間に位置し、苫小牧エリアの交通ネットワークを支える重要な役割を担っています。

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