茨城県南地域

茨城県南地域とは

茨城県南地域は、茨城県の南部に位置する地域を指し、約100万人の人口を擁する県内最大の人口地域です。旧新治県と旧千葉県の一部で構成され、一般的に「県南」と呼ばれています。県内を5つの地域に区分したうちの一つであり、東京都心に最も近いことから、ベッドタウンとしての開発が進みました。また、筑波研究学園都市の開発も人口増加に大きく貢献しました。

地域の特徴

おおむね小貝川を境に、左岸は常陸国、右岸は下総国をルーツとしています。そのため、生活圏は東京のベッドタウンとしての側面と、千葉県東葛地域に隣接する側面を併せ持っています。かつては土浦市が中心的な役割を果たしていましたが、筑波研究学園都市の成熟やつくばエクスプレスの開業により、現在はつくば市を中心とした開発が進んでいます。ナンバープレートは、かつて県南地域全体で「土浦ナンバー」でしたが、2007年からはつくばエクスプレス沿線の自治体で「つくばナンバー」が導入されています。

構成市町村

県南地域は以下の市町村で構成されています。

石岡市
稲敷市
牛久市
かすみがうら市
つくば市
つくばみらい市
土浦市
取手市
守谷市
龍ケ崎市
稲敷郡
阿見町
河内町
美浦村
北相馬郡
利根町

地域ごとの特色

県南地域は、さらに細かく区分でき、地区ごとに異なる特徴を持っています。

つくばエクスプレス（TX）沿線地区

該当市町村: つくば市、つくばみらい市、守谷市
県南地域の最西部に位置し、つくばエクスプレスや常磐自動車道が通るなど、東京都心へのアクセスに優れています。計画的に作られた新しい街が多く、人口増加が著しい地区です。筑波研究学園都市やテクノパーク桜など、研究開発拠点が集積しています。

取手・牛久・龍ケ崎地区

該当市町村: 取手市、牛久市、龍ケ崎市、稲敷郡阿見町、北相馬郡利根町
県南地域の最南部に位置し、国道6号やJR常磐線沿線を中心に、東京都心へのベッドタウン化が早く進みました。龍ケ崎ニュータウンをはじめ、さまざまな開発が進みましたが、現在は人口の伸びは落ち着いています。圏央道の開通により、新たな発展が期待されています。

土浦・石岡地区

該当市町村: 土浦市、石岡市、かすみがうら市
県南地域の最北部に位置し、工業団地が集積しています。東京都心へのベッドタウンとしての性格は他の地域に比べて弱く、土浦は城下町、石岡は古代の国府が置かれた地として、長い歴史を持っています。今後は、茨城空港の整備などにより、広域交通ネットワークの発展が期待されています。

稲敷地区

該当市町村: 稲敷市、稲敷郡河内町、美浦村
県南地域の最東部に位置し、霞ヶ浦と利根川に囲まれた穀倉地帯です。農業が盛んですが、人口減少が進んでいます。圏央道が通っており、成田国際空港に近い地域として、今後の発展が期待されます。

その他の情報

県南地域は、茨城県内でも特に多様な顔を持つ地域です。都市化が進む一方で、豊かな自然も残されており、住みやすい環境が整っています。また、研究学園都市としての側面も持ち、最先端の研究開発が行われています。

関連情報

茨城県
茨城都民
筑波研究学園都市
桜 (つくば市)
常総ニュータウン
竜ヶ崎ニュータウン
みずき野 (守谷市)
美園 (守谷市)

もう一度検索