茨城県立伊奈高等学校

茨城県立伊奈高等学校

茨城県立伊奈高等学校（いばらきけんりつ いなこうとうがっこう）は、茨城県つくばみらい市福田に学舎を構える公立の高等学校です。通称として「伊奈高」（いなこう）と呼ばれ親しまれています。

概要

当校は1986年（昭和61年）に、当時の筑波郡伊奈町（現在のつくばみらい市）福田711番地に創立されました。校名は、設立当時の自治体名である「伊奈町」に由来しています。学校の周囲は、豊かな自然が残る田園風景が広がっており、落ち着いた学習環境を提供しています。設置学科は普通科のみとなっています。

進路状況

卒業後の進路については、在校生の半数を超える生徒が大学、短期大学、専門学校などへの進学を希望しています。国公立大学への進学実績もあり、茨城大学をはじめとする国公立大学へも毎年数名の合格者を出しています。例えば、平成29年度のデータでは、大学進学率が51.5%と全体の約半数を占めています。

著名な出身者

各界で活躍する卒業生も輩出しています。主な出身者としては、ハンドボール選手の太田芳文氏、松信亮平氏、浦和克行氏、地引貴志氏、熊谷孟氏などがいます。また、ピザ愛好団体代表の西村渉氏や、声楽家の山崎法子氏も当校の卒業生です。

交通アクセス

茨城県立伊奈高等学校へのアクセスは、主に公共交通機関を利用することになります。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの守谷駅、または関東鉄道常総線の南守谷駅から、バスを利用し「農協前」停留所で下車後、徒歩約5分です。JR常磐線の取手駅からもバスが運行しており、「伊奈高校前」または「農協前」で下車してアクセスできます。また、つくばエクスプレスのみらい平駅からは、つくばみらい市コミュニティバス「みらい号」の南ルートが利用でき、「伊奈高校前」停留所にて学校の目の前で下車可能です。

過去の出来事

2007年（平成19年）には、部活動に関連した複数の不祥事が発生しています。同年3月には、ハンドボール部の合宿中に、49歳の男性顧問が生徒に対し体罰を加える事案がありました。動きが悪いことを理由に女子生徒の腰を強く蹴り、生徒は全治10日の怪我を負いました。この出来事により、当該生徒は外傷性ショックから不登校となり、最終的には自主退学に至り、通信制高校へ編入することとなりました。当該顧問に対し、茨城県教育委員会は文書訓告処分にとどめ、当初は公表しませんでしたが、同年10月中旬には職場に復帰しました。

さらに同年7月には、バドミントン部の合宿中にも事案が発生しました。顧問の男性教師と同部OBが、女子生徒に向けて花火を発射するなどして遊んでいたところ、抗議した女子生徒に対し、正座させて蹴るなどの暴行を加えました。このうち、顔面を蹴られた生徒は全治1ヶ月の重傷を負っています（この事実は同年10月に明らかになりました）。当該顧問は、同年10月25日付で1年間の停職処分を受けましたが、後に依願退職しています。この事案発生当時、顧問は校内にもかかわらず飲酒していたことも判明しており、さらに部員に対して、女子生徒の負傷は自ら転倒したものであるかのように虚偽の証言をするよう指示していたことも明らかになっています。

関連項目・外部リンク

• - [茨城県]]高等学校一覧
• - [茨城県立伊奈高等学校 (公式サイト)

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