茨城県道・千葉県道101号潮来佐原線

茨城県道・千葉県道101号潮来佐原線について

茨城県道・千葉県道101号潮来佐原線は、茨城県潮来市と千葉県香取市を結ぶ主要な一般県道です。この路線は、水郷地帯として知られる潮来・佐原の両地区を結び、地域の重要な交通路としての役割を担っています。東関東自動車道の潮来インターチェンジ（IC）にも接続しており、周辺地域へのアクセスも良好です。

路線の概要

この県道は、潮来市の国道51号を起点とし、潮来市街地を経由して香取市に至ります。水郷地帯の美しい景観の中を走り、特に5月から6月にかけてのアヤメの開花時期には、多くの観光客で賑わいます。また、潮来ICから鹿嶋市方面への最短ルートの一部としても機能しており、鹿島神宮やカシマサッカースタジアムへのアクセスにも利用されます。

沿線には道の駅いたこがあり、休憩スポットとしても利用されています。

路線データ

起点: 茨城県潮来市洲崎（国道51号交点）
終点: 千葉県香取市佐原イ
総延長: 17.509km（茨城県区間：8.384km、千葉県区間：9.125km）
実延長: 13.425km（茨城県区間：6.884km、千葉県区間：6.541km）

歴史

1959年（昭和34年）に県道として認定された後、1995年（平成7年）に整理番号101が与えられました。2002年のFIFAワールドカップ開催に際しては、潮来ICからカシマサッカースタジアムへのアクセス向上のため、道路整備が行われました。この整備に合わせて、道の駅いたこも設置されています。

年表

1959年10月14日: 茨城県区間が路線認定。
1964年3月6日: 潮来大橋架け替え工事に伴い、一部区間の編入。
1977年4月20日: 水郷大橋が道路区域に指定。
1991年1月14日: 潮来町道の一部を編入し、起点が変更。
1995年3月30日: 茨城県区間の整理番号が現在の101に変更。
1998年11月12日: バイパス新設。
2002年1月15日: 道の駅いたこが道路区域に指定。
2002年4月22日: 潮来市大字延方の起点・バイパス区間を延伸。
2003年1月20日: 潮来市潮来 - 同市あやめ1丁目の区間を電線共同溝設置道路に指定。
2003年11月17日: 潮来市大字延方西の旧道区間が市道に降格。
2009年4月1日: 潮来市洲崎 - 同市延方前の区間を、通行車両の高さの最高限度4.1 mの道路に指定。
2016年6月23日: 潮来市大洲字大洲 - 潮来市潮来までの区間を4車線化拡幅する道路区域を指定。
2017年3月30日: 潮来市大洲字大洲 - 同市日の出7丁目を4車線化拡幅。
2019年3月18日: 潮来市日の出七丁目 - 同市潮来を4車線化拡幅。
2019年7月31日：潮来市洲崎（州崎交差点） - 潮来市延方西を、国際コンテナ車の重量・長さ上限を引き上げる道路に指定。
2023年9月30日：潮来市潮来地内の一部を拡幅供用開始。

路線状況

茨城県内の潮来市州崎（州崎交差点） - 潮来市福島（潮来IC入口）間、潮来市潮来（主要地方道水戸神栖線交差） - 同市大洲（潮来保健所）間、および潮来市潮来（竜ヶ崎潮来線交差） - 同（潮来港）間は、緊急輸送道路として電柱の設置が制限されています。

重複区間

茨城県道50号水戸神栖線（潮来市延方 - 同市大須：約1.5km）
茨城県道11号取手東線（稲敷市西代：約0.6km）
国道51号（稲敷市西代 - 香取市）

主要な道路施設

あやめ橋: 潮来市あやめ - 潮来市潮来
潮来大橋: 潮来市 - 香取市県境。1964年竣工の橋で、重量制限があります。
与田浦橋: 香取市。1966年竣工の橋です。
横利根水門橋: 香取市 - 稲敷市。横利根水門上部の道路橋です。
道の駅いたこ: 潮来市前川

地理

水郷地帯を走るため、田園風景が広がり、利根川、常陸利根川、前川、与田浦などの川や湖沼が点在します。特にアヤメの開花時期は観光客で賑わいます。

通過する自治体

茨城県：潮来市、稲敷市
千葉県：香取市

交差する道路

国道51号（潮来市洲崎 洲崎交差点）
東関東自動車道（潮来IC）
茨城県道50号水戸神栖線
茨城県道5号竜ヶ崎潮来線
茨城県道11号取手東線
国道51号（水郷大橋北交差点）

沿線施設

道の駅いたこ
水郷潮来バスターミナル
水郷潮来あやめ園
潮来駅
水郷佐原あやめパーク
千葉県立中央博物館大利根分館
* 横利根閘門

この県道は、地域の生活と観光を支える重要な路線として、これからもその役割を果たし続けるでしょう。

もう一度検索