茨城県道・千葉県道47号守谷流山線

茨城県道・千葉県道47号守谷流山線

茨城県道・千葉県道47号守谷流山線は、茨城県守谷市を起点とし、千葉県流山市に至る主要地方道です。通称「守谷街道」として地域住民に親しまれています。この路線は、茨城県と千葉県を繋ぐ重要な役割を担っており、沿線には様々な歴史や文化、そして変化の歴史が刻まれています。

概要

この県道は、茨城県守谷市本町の乙子交差点を起点とし、利根川を新大利根橋で渡り、千葉県柏市を経て流山市に至ります。主な通過地としては、取手市戸頭、柏市根戸、松葉町、若柴、西柏台、流山市東初石、西初石などが挙げられます。柏市内では、千葉県道7号我孫子関宿線と一部重複し、国道16号と若柴交差点で交差します。

また、柏市内を走る首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスに沿う都市軸道路は、この県道のバイパスとしても機能しており、全線開通に向けた整備が進められています。この道路は、交通の円滑化に貢献し、沿線地域の発展を支えています。

路線データ

起点: 茨城県守谷市本町（国道294号交点＝乙子交差点）
終点: 千葉県流山市下花輪（警察署入口交差点）
総延長: 不明（茨城県区間：3.714 km、千葉県区間：不明）
重用延長: 不明（茨城県区間：0.0 km、千葉県区間：不明）
未供用延長: なし（茨城県区間：0.0 km、千葉県区間：不明）
実延長: 不明（茨城県区間：3.714 km、千葉県区間：不明）
自動車交通不能区間延長: なし（茨城県区間：0.0 km、千葉県区間：不明）

歴史

この道路は、茨城県内では遅くとも1940年には「柏守谷線」として認定されていたと考えられています。1959年には、茨城県告示第901号で守谷流山線として正式に認定され、1960年には千葉県告示536号でも同様に認定されました。

1980年から2010年までの30年間は、新大利根橋が有料道路として供用されていましたが、現在は無料開放されています。この橋は、両県を結ぶ重要な交通インフラとして、地域経済や人々の生活を支えてきました。

年表

1959年10月14日：茨城県において現在の路線が県道守谷流山線として路線認定。
1980年4月17日：新大利根橋（新大利根橋有料道路）が開通。
1993年5月11日：建設省から、県道守谷流山線が主要地方道に指定。
1995年3月30日：茨城県区間において、整理番号が変更。
2001年11月19日：守谷町大字守谷（乙子交差点） - 取手市大字戸頭までの旧道が町道へ降格。
2010年4月17日：新大利根橋が無料化。

路線状況

守谷市

起点の乙子交差点は、国道294号と交わる重要なポイントです。かつては銚子街道との交点でもありましたが、三井不動産による開発に伴い、道路構造が変化しました。かつては五差路で渋滞が頻発していましたが、2009年の立体交差化工事によって解消されました。乙子交差点からは、ヒルズ美園などの住宅街を通り、取手市へと繋がります。市境付近には乙戸橋が架けられており、高低差のある地形をスムーズに移動できるようになっています。

取手市

乙戸橋を渡ると下り坂になり、すぐに新大利根橋へと至ります。新大利根橋は、国道6号の迂回路としても利用されます。この地域は、江戸時代から陸前浜街道（水戸街道）の脇道として機能しており、かつては七里ヶ渡という渡船場がありました。現在でも、戸頭団地内や布施弁天の付近には、旧道跡や道標が残っています。

柏市

柏市内は、旧来の農村部と新興住宅地が混在する区間です。布施入口交差点から花野井木戸交差点までは千葉県道7号我孫子関宿線と重複し、若柴交差点で国道16号と交差します。また、若柴交差点から高田原交番交差点までは、千葉県道279号豊四季停車場高田原線と重複します。

新大利根橋付近には布施弁天があり、近隣には桜の名所として知られるあけぼの山公園や、柏レイソルの練習場があります。

高田原交番 - 若柴間では慢性的な渋滞が発生しており、その対策として四車線化が計画されていますが、一部地権者の反対により中断されています。つくばエクスプレスと交差する区間では、都市軸道路がバイパスとして整備されています。

流山市

流山市内は、新興住宅地が中心の区間です。途中、東武鉄道野田線や常磐自動車道と交差します。江戸川手前で進路を南に変え、終点の警察署入口交差点まで千葉県道5号松戸野田線と重複します。

柏市若柴から流山市西初石にかけての一帯は、かつて江戸幕府の牧が置かれ、多数の軍馬が育成されていた地域です。このため、近隣には馬頭観音や牧の囲いであった「野馬土手」の跡、開拓地名などが残っています。

通称

守谷街道: 全線に対する通称ですが、主に流山市、柏市西部で使われます。
都市軸道路: つくばエクスプレスに並行して整備されている道路の一部が、守谷流山線として整備されています。

重複区間

茨城県道58号取手豊岡線（茨城県守谷市乙子 地内）
千葉県道7号我孫子関宿線（柏市根戸・布施入口交差点 - 柏市花野井・花野井木戸交差点）
千葉県道279号豊四季停車場高田原線（柏市若柴・若柴交差点 - 柏市十余二・高田原交番前交差点）
千葉県道5号松戸野田線（流山市南・南丁字路交差点 - 流山市下花輪・警察署入口交差点）

道路施設

新大利根橋（利根川、茨城県守谷市 - 千葉県柏市県境）

地理

通過する自治体

茨城県
守谷市
取手市
千葉県
柏市
流山市

交差する道路

茨城県
国道294号（茨城県道58号取手豊岡線 重複）（起点）
茨城県道58号取手豊岡線（守谷市乙子）
常総ふれあい道路（取手市戸頭）
千葉県
千葉県道7号我孫子関宿線（柏市根戸・布施入口交差点）
千葉県道7号我孫子関宿線（柏市花野井・花野井木戸交差点）
国道16号（柏市若柴・若柴交差点、千葉県道279号豊四季停車場高田原線重複起点）
千葉県道279号豊四季停車場高田原線（柏市十余二・高田原交番前交差点）
千葉県道5号松戸野田線（流山市南・南丁字路交差点）

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

外部リンク

茨城県土木部
竜ケ崎工事事務所（守谷市 - 取手市区間の道路の管理事務所）
千葉県県土整備部
柏土木事務所（柏市区間の道路の管理事務所）
東葛飾土木事務所（流山市区間の道路の管理事務所）

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