茨城県道117号深芝浜波崎線

茨城県道117号深芝浜波崎線について

茨城県道117号深芝浜波崎線は、茨城県神栖市東和田を起点とし、同市波崎に至る全長約36.7kmの一般県道です。この道路は、鹿島灘の海岸線に沿って伸びており、神栖市内の主要な交通路として機能しています。特に、鹿島臨海工業地帯へのアクセス道路としての役割も担っており、産業活動を支える重要なインフラとなっています。

路線の特徴

この県道の特徴として、神栖市須田付近で新道（現道）と旧道がY字型に分岐している点が挙げられます。新道は、鹿島臨海工業地帯の産業道路として整備されたもので、交通量が比較的多い区間です。一方、旧道は海岸沿いを走るルートで、より地域住民の生活道路としての側面が強いです。このため、県道117号線の一部区間では、新旧の道が並行して存在するという特徴的な構造になっています。

路線データ

起点：茨城県神栖市東和田
終点：茨城県神栖市波崎（国道124号交点）
総延長：36.711 km
重用延長：なし
未供用延長：なし
実延長：36.711 km
自動車交通不能区間延長：なし

歴史

この道路の歴史は、1966年に前身の県道波崎鹿島線が鹿島港の建設により分断されたことに始まります。分断された路線の南側部分が、新たに県道深芝浜波崎線として認定されました。その後、1995年に整理番号が変更され、現在の整理番号117となりました。この間、道路の改良やバイパスの建設が進められ、地域の発展とともに道路網も変化してきました。

年表

1959年：県道波崎鹿島線が路線認定（前身）
1966年6月1日：県道深芝浜波崎線が路線認定、供用開始。同時に波崎鹿島線を廃止
1970年
2月19日：旧道から現道へ付け替え供用開始
5月18日：狭隘道路の改良、供用開始
1981年12月21日：新道開通、バイパス全線開通
1984年3月5日：旧道区間が町道へ降格
1989年4月1日：バイパス道路の4車線化
1993年4月1日：旧道の一部区間が廃止
1995年3月30日：整理番号を127から117へ変更
2006年7月10日：現道の一部区間の2車線化拡幅
2015年2月19日：現道の一部区間の2車線化拡幅
2019年7月31日：一部区間を高さ制限道路、国際コンテナ車重量・長さ上限引き上げ道路に指定
2020年9月24日：現道の一部区間の2車線化改良の道路区域を指定

路線状況

神栖市東和田から同市須田の区間は、車両の総重量が25トンまで通行可能な道路に指定されています。また、神栖市東和田から波崎までの区間は、災害時の緊急輸送道路としての機能を維持するため、電柱の設置が制限されています。過去には、シーサイド道路が不通になった際の迂回路としても利用されていました。

重複区間

茨城県道240号奥野谷知手線（神栖市東和田 - 奥野谷・ベルコン通り交点）

道路施設

知手歩道橋（神栖市奥野谷）：県道117号線と県道240号線の交差点にある歩道橋

地理

通過する自治体

茨城県神栖市

交差する道路

茨城県道240号奥野谷知手線（神栖市奥野谷）※一部重複
茨城県道241号須田奥野谷線（神栖市須田）
茨城県道258号波崎港線（神栖市波崎）
国道124号（神栖市波崎・終点 銚子大橋入口交差点）

沿線施設

沿線には、鹿島港、鹿島臨海工業地帯、鹿島火力発電所、鹿島石油鹿島製油所、三菱ケミカル鹿島事業所、国家備蓄神栖基地といった産業施設が多数存在します。また、鹿島臨海鉄道鹿島臨港線や奥野谷浜駅などの交通施設、神栖市海浜運動公園、神栖市立軽野東小学校、神栖市立柳川小学校、神栖市立波崎第一中学校、神栖市立波崎小学校などの公共施設も点在しています。

まとめ

茨城県道117号深芝浜波崎線は、神栖市における重要な幹線道路であり、地域住民の生活や産業活動を支える上で欠かせない存在です。道路の整備や改良は、地域の発展とともに進められており、今後もその役割は重要であり続けるでしょう。

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
潮来土木事務所（道路の管理事務所）

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