鹿島石油

鹿島石油株式会社とは

鹿島石油株式会社（KASHIMA OIL CO., LTD.）は、原油精製を専門とする企業で、ENEOS（旧ジャパンエナジー）の子会社として活動しています。東日本の重要な拠点である鹿島製油所を持ち、石油製品や石油化学製品の生産を行っています。

歴史的背景

鹿島石油は、1967年に三菱油化、東京電力、共同石油、大協石油の4社による共同出資により設立されました。この企業は、鹿島コンビナートの中核を成し、設立当初の原油精製能力は12万バレル/日でしたが、1971年には18万バレル/日にまで増強されました。また、1978年には成田空港への航空燃料供給も行い、2008年には精製能力を27万バレル/日に引き上げました。

設立からの重要な出来事を年表形式で整理すると、以下のようになります：

• - 1967年: 会社設立。
• - 1999年: ジャパンエナジーの関連会社から子会社へ。
• - 2004年: コスモ石油から株式譲渡。
• - 2010年: 原油処理能力を19.5万バレルに削減し、本社を東京に移転。親会社が事業統合。

鹿島製油所の概要

鹿島製油所は茨城県神栖市に位置し、ENEOSグループ東日本の重要な稼働拠点です。周辺は鹿島臨海工業地帯で、周囲の化学メーカーと密接に連携しながらコンビナートを形成しています。製油所の敷地面積は279万m²で、2007年の時点で369人の従業員が働いていました。現在の原油処理能力は252,500バレル/日です。

製油所には多くの主要設備が整っており、以下のような生産能力を持っています：

• - 常圧蒸留装置（210,000バレル/日）
• - コンデンセート蒸留装置（60,000バレル/日）
• - 減圧蒸留装置（42,000バレル/日）
• - 接触分解装置（35,500バレル/日）
• - パラキシレン製造装置（424,000トン/年）など。

特に、鹿島アロマティックスが持つアロマ製造設備の管理を鹿島石油が請け負っており、これが製油所の生産能力を大きく支えています。

これからの展望

鹿島石油は、持続可能なエネルギーの供給と環境への配慮を両立させながら、さらなる技術革新を進めていく方針です。地域社会との共生を目指し、企業としての責任を果たしていくことも重要なテーマとなっています。これからも鹿島石油は、エネルギー業界における重要な役割を担う企業として発展を続けていくことでしょう。

まとめ

鹿島石油株式会社は、その豊富な歴史と高い技術力を持ちながら、今後も引き続きエネルギー供給の最前線で活躍していく企業です。地域とともに成長し、持続可能な未来を見据えた活動に期待が寄せられています。

もう一度検索