茨城県道130号常総取手線

茨城県道130号常総取手線について

茨城県道130号常総取手線は、茨城県常総市を起点とし、つくばみらい市を経由して取手市に至る、全長約16.3kmの一般県道です。この路線は、地域の交通を円滑にするだけでなく、災害時には緊急輸送道路としての重要な役割を担っています。

路線の概要

常総市水海道諏訪町を起点とし、東へ向かい、つくばみらい市を南北に縦断するようにして、取手市白山の国道294号との交差点に至ります。路線の大部分は小貝川と並行しており、自然豊かな風景の中を走ります。起点から国道294号常総バイパスまでの区間は国道354号と重複しており、つくばみらい市南部では茨城県道19号取手つくば線と重複する区間があります。

路線データ

起点: 茨城県常総市水海道諏訪町3217番（茨城県道357号谷和原筑西線交点＝水海道郵便局前交差点）
終点: 茨城県取手市寺田字原谷5207番6（国道294号交点＝取手二中入口交差点）
重要な経過地: （旧）谷和原村（現つくばみらい市）、（旧）伊奈町（現つくばみらい市）
総延長: 16.335 km
重用延長: 4.112 km
実延長: 12.223 km

歴史

この県道の歴史は、1975年（昭和50年）に、前身となる県道酒詰水海道線と旧寺原停車場線が廃止されたことに始まります。その後、県道水海道取手線として新たに認定され、1995年（平成7年）に現在の整理番号130に変更されました。2006年（平成18年）には、起点の自治体名が変更されたことに伴い、現在の路線名である県道常総取手線に改称されています。

年表

1965年（昭和40年）2月12日：県道路線の変更により、前身路線の酒詰水海道線が路線認定。
1975年（昭和50年）5月29日：県道水海道取手線として路線認定、道路区域が決定し供用開始。前身路線である県道酒詰水海道線と旧寺原停車場線が廃止。
1988年（昭和63年）1月27日：小貝川に架かる大和橋の拡幅架け替え工事完了。
1990年（平成2年）5月7日：旧大和橋を通る旧道が指定解除され村道へ降格。
1995年（平成7年）3月30日：整理番号が153から130へ変更。
2006年（平成18年）4月1日：路線名称を現在の常総取手線へ改称。
2006年（平成18年）4月6日：つくばみらい市内の区間で、通行車両の高さ制限が設定。
2016年（平成28年）4月4日：国道294号4車線化事業に伴い、終点の取付道路が変更。
2017年（平成29年）3月9日：終点付近の旧道が県道指定を解除され、終点が変更。
2020年（令和2年）4月1日：一部区間において、通行車両の高さ制限を設定。
2022年（令和4年）1月20日：つくばみらい市内の「豊体バイパス」を県道として編入。
2022年（令和4年）3月17日：つくばみらい市内の区間を拡幅するための道路区域を指定。

路線状況

つくばみらい市豊体地区では、以前は変則的な交差点が交通渋滞の原因となっていましたが、2014年（平成26年）に開通した豊体バイパスによって解消されました。また、2016年（平成28年）には終点の交差点改良も行われ、渋滞緩和に向けた取り組みが進められています。

道路の防災機能

道路法に基づき、常総市新井木町からつくばみらい市谷井田、および取手市山王から白山までの区間は、緊急輸送道路として災害時の被害拡大を防ぐため、電柱の設置が制限されています。

重複区間

国道354号（常総市水海道諏訪町 - 常総市新井木町）
茨城県道46号野田牛久線（つくばみらい市豊体）
茨城県道19号取手つくば線（つくばみらい市谷井田 - 取手市山王）
茨城県道251号守谷藤代線（取手市山王 - 取手市和田）

道路施設

大和橋（小貝川、常総市新井町 - つくばみらい市樛木）
鐘打橋（つくばみらい市成瀬）

地理

この道路が通過する主な自治体と地区は以下の通りです。

常総市: 新井木町
つくばみらい市: 箕輪、樛木、上長沼、西丸山、古川、成瀬、豊体、福田、谷井田、山王新田、下平柳
取手市: 山王、和田、岡、寺田、駒場、白山

交差する道路

国道294号（常総市新井木町・取手市白山）
茨城県道129号下妻常総線（常総市新井木町、大和橋北交差点）
茨城県道3号つくば野田線（つくばみらい市古川）
茨城県道46号野田牛久線バイパス'>[都市軸道路]（つくばみらい市成瀬）
茨城県道19号取手つくば線、茨城県道328号谷井田稲戸井停車場線（つくばみらい市谷井田）
茨城県道327号寺原停車場線（取手市駒場）

沿線施設

つくばみらい市立十和小学校
つくばみらい市立伊奈中学校
つくばみらい市役所
常総地方広域市町村圏事務組合つくばみらい消防署
茨城県立伊奈高等学校
関東鉄道常総線寺原駅
取手市役所

まとめ

茨城県道130号常総取手線は、地域住民の生活を支え、緊急時には重要な役割を果たす、地域にとって欠かせない道路です。沿線には学校や公共施設も多く、地域社会の発展に貢献しています。

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