茨城県道164号長倉小舟線

茨城県道164号長倉小舟線について

茨城県道164号長倉小舟線は、常陸大宮市長倉地区から小舟地区へと至る、全長約9kmの一般県道です。この道路は、茨城県道39号笠間緒川線とほぼ並行するように、南北に伸びています。

路線概要

起点: 茨城県常陸大宮市長倉343番の3（国道123号交点＝長倉宿入口交差点）
終点: 茨城県常陸大宮市小舟1916番の1（茨城県道12号那須烏山御前山線交点）
総延長: 8.931 km
実延長: 7.504 km

この道路は、地域住民の生活道路として利用されており、交通量は比較的少ないのが特徴です。しかし、起点付近の長倉集落や終点付近の油河内集落では、道幅が狭く1.5車線程度の箇所もあります。

歴史

この道路の前身は、1923年（大正12年）に認定された長倉烏山線です。その後、1959年（昭和34年）に現在の長倉小舟線として茨城県が認定しました。当初は、東茨城郡御前山村大字長倉を起点とし、那珂郡緒川村大字小舟を終点とする区間でした。

その後、道路の改良やバイパスの設置などが行われ、現在の形に至っています。主な出来事として以下のようなものがあります。

1973年（昭和48年）：国道123号バイパスの開通に伴い、旧道の一部が編入され、起点が変更。
1992年（平成4年）：入本郷 - 油河内間の道路改良による新道設置。
1994年（平成6年）：入本郷 - 油河内間のバイパス道路新設。
1995年（平成7年）：整理番号が211から164に変更。
2006年（平成18年）：油河内地区の道路改良による新道が開通。
2007年（平成19年）：油河内地区の旧道が市道へ降格。

道路状況

路線の大部分は2車線道路ですが、一部区間では1.5車線程度の狭い道幅となっています。特に長倉や油河内などの集落内は狭隘な箇所があります。この道路は、地元住民の生活道路としての役割が大きく、交通量は比較的少ないです。また、峠付近の南側は「深山の桜並木」として親しまれており、春には美しい桜の風景を楽しむことができます。

重複区間

茨城県道287号山内上小瀬線（常陸大宮市中井 - 同市入本郷：約1.0 km）
茨城県道39号笠間緒川線（常陸大宮市油河内 - 同市小舟：約1.6 km）

道路施設

八里隧道跡：かつてこの場所には八里隧道というトンネルが存在していました。しかし、道路改良工事によって坑道が埋められ、現在は切通しとなっています。切通しの両端には、かつての八里隧道の出入口に掛けられていた銘板と、八里隧道がかつて存在したことを示す記念碑が設置されています。

地理

この道路は、栃木県境に近い八溝山地の山間部を通っており、沿線には山に囲まれた集落や田畑が広がっています。長倉側は大沢川に沿って、小舟側は小舟川に沿ってそれぞれ道路が伸びています。分水嶺となる峠には切通しがあり、かつて八里隧道があった場所となっています。

通過自治体

常陸大宮市

交差する道路

栃木県道・[[茨城県道287号山内上小瀬線]]
茨城県道39号笠間緒川線
栃木県道・茨城県道12号烏山御前山線

この道路は、地域住民の生活を支える重要な道路であると同時に、沿線の豊かな自然を楽しむことができるルートです。

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