茨城県道169号菅谷小原内水戸線

茨城県道169号菅谷小原内水戸線

茨城県道169号菅谷小原内水戸線は、茨城県那珂市菅谷を起点とし、水戸市に至る全長約6kmの県道です。この路線は、那珂市と水戸市を結ぶ重要な交通路であり、地域の生活や経済活動を支えています。

概要

この県道は、那珂市菅谷の国道349号交差点から始まり、水戸市田谷町字小原内を経由して、同市渡里町の国道123号・国田大橋西交差点に至ります。特に、那珂川を渡る国田大橋の区間は、茨城県道63号水戸勝田那珂湊線と重複しており、交通量が多い区間となっています。

かつては、那珂市内の後台駒潜交差点で直進するルートが本線でしたが、現在は、後台駒潜交差点で右折し、下菅谷跨線橋を通って国道349号と交差するルートが主要な経路となっています。この変更は、都市計画道路菅谷飯田線の整備に伴うもので、交通の円滑化を図るためのものです。

路線データ

起点: 茨城県那珂市菅谷字堀の内3790番地先（国道349号交点＝堀之内交差点）
終点: 茨城県水戸市渡里町（国道123号交点、国田大橋西交差点）
総延長: 6.059 km
重用延長: 0.010 km
未供用延長: なし
実延長: 6.049 km
自動車交通不能区間延長: なし

歴史

この県道の歴史は、1959年（昭和34年）に県道菅谷小原内水戸線として認定されたことに始まります。当初は那珂郡那珂町大字菅谷を起点とし、水戸市を終点とする区間でした。その後、1995年（平成7年）に整理番号が169に変更され、現在に至っています。

2016年には、水戸・勝田環状道路の一部として、下菅谷跨線橋を含む新道区間が供用開始され、県道の起点が堀之内交差点に変更されました。これにより、交通の流れが大きく改善されました。

年表

1959年（昭和34年）10月14日: 路線認定。那珂郡那珂町大字菅谷から水戸市袴塚町までの区間が決定。
1968年（昭和43年）11月14日: 水戸市田谷町内の狭隘区間を線形改良。
1972年（昭和47年）12月11日: 水戸市田谷町内の狭隘路からバイパス路へ付け替え。
1983年（昭和58年）11月1日: 水戸市田谷町から渡里町までのバイパス道路が開通。
1984年（昭和59年）:
2月9日：常磐自動車道那珂IC開通に伴う関連道路を指定。
8月27日：水戸市田谷町から袴塚町までの旧道を解除し、終点を水戸市渡里町の国田大橋西交差点に移す。
1986年（昭和61年）4月1日: 那珂町内の迂回ルートが県道指定を解除。
1991年（平成3年）3月20日: 那珂町内の狭隘な現道を改良し2車線化。
1995年（平成7年）:
3月23日：那珂町後台の新道が開通。
3月30日：整理番号が225から169に変更。
1996年（平成8年）12月25日: 水戸市田谷町内のバイパス道路が開通。
2001年（平成13年）3月1日: 那珂町大字豊喰から水戸市田谷町の区間が、重量制限道路に指定。
2004年（平成16年）2月16日: 那珂町後台地内のバイパスが開通。
2008年（平成20年）3月17日: 水戸市田谷町の旧道区間が一般道に降格。
2016年（平成28年）2月12日: 那珂市菅谷から後台のバイパス（下菅谷跨線橋を含む）を供用開始。
2017年（平成29年）3月23日: 那珂市菅谷から後台の旧道が県道指定を解除。
2018年（平成30年）4月1日: 那珂市菅谷から後台の区間が、高さ制限道路に指定。

路線状況

那珂市後台（後台駒潜交差点）から同市菅谷（国道349号交差）の間は、緊急輸送道路として指定されており、災害時の被害拡大防止のため電柱の設置が制限されています。

通称・バイパス

都市計画道路 菅谷飯田線：この道路は、水戸ひたちなか都市圏の交通を分散・バイパス化するために整備されている水戸・勝田環状道路の一部を構成しています。幅員は25～43m、車道部は4車線で13mです。特に、国道349号バイパス（堀之内交差点）から県道菅谷小原内水戸線現道（後台駒潜交差点）までの区間が本県道路線に指定されています。

重複区間

茨城県道63号水戸勝田那珂湊線（水戸市田谷町 - 同市渡里町・国道123号交点）

道路施設

下菅谷跨線橋（JR水郡線、那珂市菅谷 - 同市後台）

地理

通過する自治体:
茨城県
那珂市 - 水戸市
交差する道路:
国道349号（那珂市菅谷）
国道118号（那珂市豊喰、豊喰交差点）

周辺

JR水郡線
下菅谷駅・中菅谷駅

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

外部リンク

茨城県土木部
常陸大宮土木事務所（那珂市区間の道路の管理事務所）
水戸土木事務所（水戸市区間の道路の管理事務所）

関連項目

* 茨城県の県道一覧

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