茨城県道305号下館停車場線

概要

茨城県道305号下館停車場線は、茨城県筑西市内を通る県道で、下館駅北口から旧国道50号（現在の茨城県道7号石岡筑西線）との交差点まで、約668メートルの区間を結んでいます。この道路は、筑西市の中心市街地を南北に縦断しており、「駅前通り」や「稲荷町通り」という愛称でも地域住民に親しまれています。都市計画道路としては、稲荷町線という名称で整備されてきました。

路線データ

起点: 筑西市乙86番3地先（茨城県道306号下館停車場荒線分岐、下館駅北口）
終点: 筑西市甲936番1（茨城県道7号石岡筑西線交点）
総延長: 668 m
重用延長: なし
未供用延長: なし
実延長: 668 m
自動車交通不能区間延長: なし
幅員: 16m / 車道部6m

歴史

この道路の歴史は古く、1959年（昭和34年）10月14日に、下館市田中町の下館停車場を起点とし、二級国道前橋水戸線（現在の国道50号線の前身）との交点を終点とする区間が、県道下館停車場線として茨城県によって路線認定されました。その後、1995年（平成7年）に整理番号が305に変更されました。

かつては歩道のない2車線道路で、道幅が狭く、定期路線バスのすれ違いにも支障をきたす状況でした。そのため、1975年（昭和50年）から午前7時から午後9時までの時間帯で、国道50号から下館駅方面への一方通行規制が実施されました。しかし、この規制は稲荷町商店街の衰退を招き、商店主たちは交通規制の解除を求める運動を始めました。その結果、2000年（平成12年）10月1日に、25年間続いていた一方通行規制が解除されました。

1990年（平成2年）からは、都市計画道路稲荷町線として、道路幅を12mから16mに拡幅する工事と電線の地中化を行う街路改良事業が開始されました。2000年（平成12年）までに、国道50号交差点から150mの区間で電線地中化やバリアフリー歩道が整備され、その後、2001年（平成13年）から2008年（平成20年）にかけて同様の整備が進められ、2008年11月に街路拡幅整備が完了しました。そして、同年12月18日には、最後の拡幅区間が供用開始されました。

年表

1889年（明治22年）1月16日: 下館駅が開業。
1920年（大正9年）4月1日: 現在の路線の前身である下館停車場線が路線認定。
1959年（昭和34年）10月14日: 現在の路線が路線認定（図面対象番号270）。下館市田中町の下館停車場から下館市浦町の二級国道前橋水戸線交点までが道路区域と決定。
1991年（平成3年）5月27日: 再開発事業に伴い、起点が変更され、延長が20.5m短縮。
1995年（平成7年）3月30日: 整理番号が326から現在の305に変更。
1997年（平成9年）12月11日: 下館市大字稲荷町の一部区間が電線共同溝を整備すべき道路に指定。
2001年（平成13年）3月5日: 現道拡幅及び道路区域除外により、642m区間の道路区域に変更。
2001年（平成13年）3月30日: 現道拡幅改良により、下館市大字丙（常陽銀行付近）から同市大字甲（国道50号）の区間（142m）が供用開始。
2002年（平成14年）2月4日: 下館市大字丙字稲荷から同市大字丙字屋敷付の一部区間が電線共同溝を整備すべき道路に指定。
2003年（平成15年）10月16日: 現道拡幅改良により、下館市字稲荷丙（アルテリオ前交差点 - 常陽銀行前）の区間が供用開始。
2004年（平成16年）4月1日: 現道拡幅改良により、下館市字稲荷丙（足利銀行前 - ナガタヤ前）の区間が供用開始。
2004年（平成16年）10月28日: 下館市丙の一部区間が電線共同溝を整備すべき道路に指定。
2007年（平成19年）10月16日: 現道拡幅改良により、筑西市大字丙（駅前郵便局付近 - 足利銀行前）の区間が供用開始。
2008年（平成20年）12月18日: 現道拡幅改良により、筑西市大字丙（下館駅前 - 郵便局付近）、（ナガタヤ前 - アルテリオ前交差点）の区間が供用開始。

路線状況

道路法の規定に基づき、筑西市乙（JR下館駅）から同市丙（田町交差点）の間は、緊急輸送道路として災害発生時の被害拡大防止のため、道路用地内に電柱を建てることが制限されています。

地理

通過する自治体

茨城県
筑西市

接続・交差する道路

茨城県道306号下館停車場荒線（起点）
茨城県道7号石岡筑西線（終点：旧国道50号）

沿線

JR水戸線・真岡鐵道真岡線・関東鉄道常総線 下館駅

脚注

注釈

出典

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
* 茨城県土木部 筑西土木事務所

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