茨城県道31号瓜連馬渡線

茨城県道31号瓜連馬渡線

茨城県道31号瓜連馬渡線は、茨城県那珂市からひたちなか市に至る主要地方道であり、地域住民の生活を支える重要な道路です。この道路は、那珂市中里の国道118号との交差点（ナザレ園入口交差点）を起点とし、ひたちなか市長砂の国道245号との交差点に至ります。総延長は20.651kmですが、実際に利用できる区間は20.560kmとなっています。

概要

この道路は、1977年（昭和52年）に旧県道4路線を統合して主要地方道に昇格しました。当初の終点はひたちなか市大字馬渡の「追分三叉路」でしたが、その後の路線再編により現在の形となりました。茨城県道31号は、那珂市とひたちなか市を結ぶ主要な道路であり、沿線には住宅地や商業施設、公共施設などが点在しています。

歴史

この道路の歴史は、1959年（昭和34年）にまで遡ります。当時の県道那珂瓜連線、佐和停車場線、佐和停車場馬渡線、菅谷稲田線の4路線が、現在の茨城県道31号の前身となりました。これらの路線は、1977年（昭和52年）に統合され、主要地方道瓜連馬渡線として新たに認定されました。

その後も、道路の改良やバイパスの建設が進められ、1984年（昭和59年）には那珂インター開通に伴うバイパスが開通しました。また、1986年（昭和61年）には、勝田市内の新道区間が開通し、交通の利便性が向上しました。1995年（平成7年）には、現在の整理番号31に変更され、現在に至っています。2000年以降は、車両の重量制限や高さ制限が設けられ、道路の安全性が確保されています。

年表

1959年（昭和34年）：旧県道4路線が認定。
1977年（昭和52年）：主要地方道瓜連馬渡線として認定。旧4路線は廃止。
1984年（昭和59年）：那珂インター関連のバイパス開通。
1986年（昭和61年）：勝田市内の新道区間開通。
1987年（昭和62年）：旧道の一部が町道に降格。
1990年（平成2年）：バイパスの一部建設区間が決定。
1991年（平成3年）：バイパス区間が供用開始。
1993年（平成5年）：主要地方道に指定
1995年（平成7年）：整理番号が31に変更。
2000年（平成12年）：車両の重量制限を設定。
2003年（平成15年）：旧道の一部が市道に降格、一部が県道へ編入。
2004年（平成16年）：車両の高さ制限を設定。
2006年（平成18年）：那珂市内の街路整備完了。
2014年（平成26年）：那珂市内の街路整備完了。
2018年（平成30年）：旧道の一部が県道指定解除。
2019年（令和元年）：国際コンテナ車の重量・長さ上限を引き上げる道路に指定。
2022年（令和4年）：旧道の一部が路線指定解除。

路線状況

この道路の一部区間は、緊急輸送道路として指定されており、災害発生時の被害拡大防止のため、電柱の設置が制限されています。また、那珂市中心部では、都市計画道路上菅谷下菅谷線として、市街地形成の骨格をなす役割を担っています。

別称

都市計画道路 上菅谷下菅谷線

地理

この道路は、那珂市の中心部からひたちなか市へと至るルートを形成しています。起点の那珂市では、JR常陸鴻巣駅前を通過し、県道65号との交差点を経て、常磐自動車道のガード下をくぐり、那珂市役所前を通ります。その後、国道6号と交差し、笠松運動公園付近を通り、高低差のある地形を進み、終点の長砂交差点に至ります。旧道は、JR上菅谷駅前を通過し、国道349号旧道と交差します。

通過する自治体

那珂市
ひたちなか市

交差する道路

国道118号（起点）
茨城県道315号下宿常陸鴻ノ巣停車場線
茨城県道65号那珂インター線
国道349号
茨城県道172号額田南郷田彦線
国道6号
茨城県道284号豊岡佐和停車場線
国道245号（終点）

沿線施設

JR常陸鴻巣駅
那珂市役所
JR上菅谷駅
JR中菅谷駅
笠松運動公園
勝田ゴルフ倶楽部

この道路は、地域住民の生活を支えるだけでなく、災害時には緊急輸送路としての役割も担う重要な道路です。

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