茨城県道357号谷和原筑西線

茨城県道357号谷和原筑西線

茨城県道357号谷和原筑西線は、茨城県つくばみらい市から筑西市に至る、全長約34kmの主要地方道です。この路線は、旧国道294号の一部区間が県道に降格したもので、地域の生活道路として重要な役割を果たしています。

概要

路線名にある「谷和原」は、かつて存在した筑波郡谷和原村（現在のつくばみらい市）に由来します。この路線は、つくばみらい市細代の国道294号分岐を起点とし、筑西市西方の国道294号交点（鎌田南交差点）を終点としています。

総延長は34.802kmですが、重複区間や未供用区間を除いた実延長は34.259kmです。自動車交通不能区間はありません。全線が国道294号の旧道であり、常総バイパスの開通に伴い県道となりました。

歴史

この路線は、1996年（平成8年）に谷和原下館線として認定されました。当初は筑波郡谷和原村から下館市を結ぶ路線でしたが、2005年の市町村合併により下館市が筑西市となったことを受け、2006年に現在の谷和原筑西線に名称が変更されました。

年表

1996年（平成8年）4月1日：谷和原下館線（整理番号357）として路線認定。道路区域は、筑波郡谷和原村大字細代の国道294号分岐から下館市大字西方の国道294号交差点まで（延長35.57km）と決定。
1996年（平成8年）7月10日：結城郡石下町大字大房 - 大字新石下の現道と平行する新道（860m）が開通。
1996年（平成8年）11月25日：7月に供用した結城郡石下町大字大房 - 大字新石下の区間（延長860m）が指定解除され、一般道に降格。
2000年（平成12年）4月1日：下妻市大字下妻の区間が、通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定。
2001年（平成13年）3月1日：水海道市小山戸町 - 同市中妻町の区間を、通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定。
2006年（平成18年）4月1日：路線名が現在の谷和原筑西線に変更。
2004年（平成16年）3月22日：下妻市大字下妻の一部区間が、通行する車両の高さの最高限度4.1mの道路に指定。
2009年（平成21年）4月1日：下妻市下妻乙 - 筑西市西方の区間を、通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定。
2015年（平成27年）9月10日：台風の影響による豪雨で、常総市三坂町地内の鬼怒川堤防が決壊し、道路の一部が冠水・流失。
2015年（平成27年）12月18日：流失した道路の復旧工事が完了し、常総市三坂町 - 新石下（2.2km）の通行止め規制を解除（片側交互通行）。
2016年（平成28年）2月8日：片側通行規制を解除。平成27年9月関東・東北豪雨災害による通行規制が全面解除。

路線状況

この路線は全線にわたり、国道294号の旧道にあたります。常総バイパスの開通に伴い、県道に降格しました。道路法の規定に基づき、常総市水海道諏訪町から筑西市西方までの区間は、緊急輸送道路として機能維持のため、電柱の設置が制限されています。

重複区間

国道125号との重複区間が、下妻市の峯T字路から小野子T字路までの447mあります。

道路施設

沿線には、以下の橋梁や歩道橋などの道路施設があります。

妻戸橋（千代田掘川）
桜橋（新八間堀川）
大房橋（江連用水）
妙見寺橋（江連用水）
羽子橋（江連用水）
本宗道歩道橋
宝橋（糸繰川）
大串歩道橋
野殿橋（大谷川）

地理

並行する国道294号常総バイパスと比較して道幅は狭いものの、沿線には市街地が点在しており、下妻市役所や常総市役所もこの路線沿いに位置しています。また、全線にわたり関東鉄道常総線が並走しています。

通過する自治体

茨城県
つくばみらい市
常総市
下妻市
筑西市

交差する道路

この路線は、以下の道路と交差しています。

茨城県道330号水海道停車場線
国道354号・茨城県道130号常総取手線
国道354号岩井水海道バイパス・水海道有料道路
茨城県道123号土浦坂東線
茨城県道24号土浦境線
茨城県道24号現道・茨城県道332号石下停車場線
茨城県道56号つくば古河線
国道125号
茨城県道131号下妻真壁線
茨城県道335号大宝停車場線
茨城県道233号山王下妻線
茨城県道・栃木県道54号明野間々田線
茨城県道336号太田郷停車場線

沿線施設

菅原天満宮（常総市水海道天満町）
千妙寺（筑西市黒子）

脚注

注釈

出典

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
土浦土木事務所（つくばみらい市内の道路の管理事務所）
常総工事事務所（常総市・下妻市内の道路の管理事務所）
筑西土木事務所（筑西市内の道路の管理事務所）

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