草原克豪

草原克豪について

草原克豪（くさはら かつひで）氏は、1941年生まれの日本の研究者であり、元文部官僚です。新渡戸稲造研究、文教政策を専門とし、拓殖大学名誉教授の地位にあります。所属学会は日本高等教育学会です。

生い立ちと学歴

北海道深川市で生まれた草原氏は、北海道深川西高等学校を卒業後、1966年に東京大学教養学部を卒業しました。その後、1972年にはコーネル大学経営行政大学院修士課程を修了しています。

文部官僚としてのキャリア

1967年に文部省に入省し、1973年にはユネスコ本部にも勤務しました。1997年には文部省大臣官房審議官（高等教育局担当）、生涯学習局長を歴任し、退官されました。文部官僚として、日本の高等教育と生涯学習の発展に大きく貢献しました。

大学教員としてのキャリア

文部省退官後、1997年に拓殖大学副学長、拓殖大学北海道短期大学学長に就任。その後、1998年には拓殖大学外国語学部教授となりました。2009年に拓殖大学、拓殖大学北海道短期大学を退職し、拓殖大学名誉教授となりました。

社会的活動

草原氏は、教育・文化分野において幅広い社会活動を行っています。主なものとして、日本ユネスコ国内委員会委員、文部科学省特色ある大学教育支援プログラム第1審査部会委員、日米文化教育協力合同委員会日本側パネル委員などを務めました。また、パソコン検定協会会長、財団法人二十一世紀文化学術財団理事、日本私立短期大学協会常任理事、財団法人修養團理事、日本数学協会顧問、財団法人東洋文庫理事、財団法人鹿島育英会理事、特定非営利活動法人絵本児童文学研究センター顧問、財団法人合気会理事、社団法人日本空手協会会長など、多岐にわたる団体の役員や顧問を歴任しました。

著書

主な著書として、『近代日本の世界体験-新渡戸稲造の志と拓殖の精神』（小学館スクウェア、2004年）と『日本の大学制度-歴史と展望』（弘文堂、2008年）があります。

その他

妻は草原真知子氏です。

草原克豪氏は、教育行政と大学教育の両分野で卓越した業績を残し、日本の教育界に大きな影響を与えた人物です。特に、新渡戸稲造の研究を通じて、日本の国際的な役割と教育の重要性を深く考察されました。その多岐にわたる社会活動は、教育、文化、学術の発展に貢献し続けています。

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