草原真知子

草原真知子のプロフィール

草原真知子（くさはら まちこ）は、1948年生まれのメディアアート研究者であり、著名なキュレーターです。現在、彼女は早稲田大学文化構想学部で教授を務めており、工学博士として東京大学でも学びました。彼女の家系は学問に恵まれており、父は物理学の権威である久保亮五氏、祖父は中国文学者の久保天随氏です。また、夫の草原克豪氏も同じく文化に関する分野で活動しています。

学歴とキャリア

草原は、1960年に東京教育大学附属小学校、1967年には同附属中学校・高等学校を卒業し、さらに国際基督教大学で教養を学びました。1980年代前半からはメディアアート及びメディア論に焦点を当て、CGやインタラクティブ・アートなどの分野での研究と展開を行い、これらの分野における草分けとして知られています。

彼女は、文化庁メディア芸術祭やSIGGRAPH、アーズ・エレクトロニカ、サンフランシスコ近代美術館（SFMOMA）、ISEA、IVRCを含む多くの国際公募展の委員を務めており、これによりメディアアートの普及や発展に寄与しています。さらに、科学万博や世界デザイン博、東京都写真美術館、NTTインターコミュニケーション・センターといった著名な場での展示プロデュースにも関与しています。

彼女は東京工芸大学芸術学部の助教授や神戸大学大学院自然科学研究科の助教授を経て、2003年に早稲田大学文学部の教授に就任しました。この役職は、2007年の学部再編に伴い、現在の文化構想学部に続いています。また、彼女はアメリカのUCLAで客員教授も務めており、国際的な視野を持った講義や研究活動を行っています。

著作と作品

草原は、メディアアートの教育と普及に関する著作も多く、代表的な共著書として以下のような作品があります。

• - 『人工生命の美学』（洋泉社、1993年）
• - 『テクノカルチャーマトリクス』（NTT出版、1994年）
• - 『インターメディウム・テキストブック』（光琳社、1997年）
• - 『Robot in the Garden』（MIT Press、2000年）

また、彼女が手掛けた代表的な作品には、次のようなものがあります。

• - 『ディジタルな植物図鑑』（1991年）
• - 『時間の博物誌』（1993年）
• - 『国際連画』（共同制作、1994年）
• - 『Ride of Your Life』（1994年）
• - 『Fantastic Phantom Slipper』（共同制作、1997年）

結論

草原真知子は、メディアアートを通じて人々に新たな視点を提供し、学問とアートの両面から文化の未来に寄与してきた人物です。彼女の業績は、次世代の研究者やアーティストにとっても大きなインスピレーションとなることでしょう。

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