荏原実業

荏原実業株式会社の概要

荏原実業株式会社（えばらじつぎょう）は、環境関連および医療関連製品の製造・販売を行っている日本の機械メーカーです。東京都中央区銀座に本社を構え、同社はプライム上場企業としてその存在感を示しています。自社製造工場を持たず、研究開発に特化した体制を取っており、数多くの協力会社と連携しながら事業を展開しています。

主な事業内容には、環境関連機器や医療機器の開発・販売だけでなく、水道や汚水処理施設の設計・施工なども含まれています。また、荏原製作所と提携し、ポンプや空調設備などの産業機械の代理店業務を行っています。特に研究開発のための施設には、中央研究所、環境計測技術センター、かずさ生産技術センター、埼玉研究所、長岡商品開発室などがあり、技術革新に力を注いでいます。

実際の製造や施工は、約70社の協力メーカーに依頼して行っており、そのネットワークが荏原実業の技術力や品質を支えています。2014年12月期の連結売上高は、環境関連で70億32百万円、水処理関連で124億60百万円、風水力冷熱機器等関連で104億46百万円に達しています。この成長は、特に環境と医療に向けた社会的ニーズの高まりに支えられています。

沿革

創業は1946年11月にさかのぼり、東京都京橋区で資本金19万円で設立された「荏原工業株式会社」がその始まりです。1950年7月には荏原製作所との代理店契約を締結し、これがその後の取引の礎となりました。1952年には現在の名称である「荏原実業株式会社」に商号を変更し、事業を拡大していきました。

1998年11月にはジャスダックに上場し、2001年には東京証券取引所第2部に上場。その後、2004年3月には東京証券取引所第1部への指定替えを果たし、企業としての地位を確立しました。2014年7月には新たな技術センターを千葉県木更津市に設立し、同年10月には連結子会社との合併を実施するなど、積極的な経営改革を進めています。2022年には、東京証券取引所の市場区分の再編に伴い、プライム市場への移行も果たしています。

事業所と関連会社

本社および東京支社は、銀座の「荏原実業ビル」と「荏原実業第二ビル」に位置しています。また、全国各地に事業所を持ち、北海道から福岡まで広がるネットワークを有しています。

連結子会社には、東京都大田区に拠点を持つ株式会社エバジツが含まれています。これらの多角的な事業展開は、荏原実業株式会社の強固な基盤を支える重要な要素となっています。

まとめ

荏原実業は、環境関連や医療関連の分野で様々な製品を提供し、持続可能な社会の実現に貢献しています。先進的な研究開発体制と広範な技術 networkを駆使しながら、今後もさらなる成長を目指していくことでしょう。

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