荒井昭吾

荒井 昭吾（あらい しょうご）

東京都練馬区出身、1972年7月21日生まれの元プロ野球選手。右投左打の内野手として、北海道日本ハムファイターズ（入団当時は日本ハムファイターズ）に所属した。

幼少期からプロ入りまで

野球との出会いは小学3年生の時。地元の少年野球チームで白球を追い始め、中学3年生時には、所属していた練馬シニアで全国の舞台を経験するなど、早くからその才能の片鱗を見せていた。

高校は強豪・関東高校に進学。1年生の夏からすぐにレギュラーとしてチームの主軸を担う。特に打撃面で非凡な才能を発揮し、高校3年間で驚異的な打率を記録するとともに、通算49本塁打をマークする強打者として名を馳せた。最後の夏となった1990年の西東京大会では、優勝を目指したが、チームは5回戦で惜しくも敗退。しかし、その打棒はプロ球団のスカウトの注目を集めることとなった。

高校卒業後の1990年オフ、プロ野球への道を拓き、ドラフト外にて日本ハムファイターズへ入団した。

プロ野球選手としての歩み

プロの世界に入り、背番号「58」を与えられた荒井選手は、内野手として厳しいレギュラー争いに挑んだ。プロ入り後、身体づくりや技術向上に励み、育成期間を経て、4年目の1994年に待望の一軍公式戦デビューを果たした。

プロ初出場は1994年6月7日、本拠地・東京ドームで行われた対西武ライオンズ戦。8回裏、五十嵐信一選手の代打として打席に立ったのが最初の一歩だった。この時の初打席は、西武の潮崎哲也投手の前に凡打に終わった。

プロとして初めての安打を記録したのは、同年6月24日の対オリックス・ブルーウェーブ戦（東京ドーム）。この試合では6回裏に白井一幸選手の代打で登場し、相手投手の渡辺伸彦投手から右翼方向へ単打を放ち、記念すべきプロ初ヒットとした。

翌日の6月25日には、同じくオリックス戦で「9番・二塁手」としてスタメンに名を連ね、プロ入り初先発出場を果たしている。

プロ入り初の打点は、1994年7月13日の対西武ライオンズ戦（東京ドーム）で生まれた。8回裏、村田勝喜投手からライト前にタイムリーヒットを放ち、待望の初打点をマークした。

日本ハムには1991年から1999年まで在籍。内野手として出場機会を求め奮闘したが、層の厚いチーム事情もあり、レギュラー定着には至らなかった。そして、1999年10月6日、球団より戦力外通告を受け、惜しまれつつ現役生活にピリオドを打った。

現役引退後

ユニフォームを脱いだ後は、野球とは異なる世界へ足を踏み入れ、一時会社員として過ごした。しかし、野球への情熱は消えることなく、2004年からは北海道放送（HBC）のプロ野球中継で解説者として、長年のプロ経験で培った知識と鋭い分析を視聴者に伝えた。

解説者としての活動を経て、再び古巣である日本ハム球団に戻ることを選択。現在は球団職員として、フロントや運営の立場で球団を支え、プロ野球界に貢献し続けている。

プロ野球における記録

初出場: 1994年6月7日 対西武ライオンズ10回戦（東京ドーム）、8回裏に五十嵐信一の代打として出場
初打席: 同上、8回裏に潮崎哲也の前に凡打
初安打: 1994年6月24日 対オリックス・ブルーウェーブ13回戦（東京ドーム）、6回裏に白井一幸の代打で出場、渡辺伸彦から単打
初先発出場: 1994年6月25日 対オリックス・ブルーウェーブ14回戦（東京ドーム）、9番・二塁手として先発出場
初打点: 1994年7月13日 対西武ライオンズ14回戦（東京ドーム）、8回裏に村田勝喜から右前適時打

背番号

58 （1991年 - 1999年）

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