荒井清和

荒井清和：漫画家、イラストレーターとして多方面で活躍する才能

荒井清和氏は、1959年埼玉県蕨市生まれの漫画家、イラストレーターです。法政大学社会学部在学中の1979年、週刊少年ジャンプ増刊号掲載の『ラストクイック』で漫画家デビューを果たします。大学卒業後は、1983年12月号の『ログイン』誌上で4コマ漫画『マイコン坊さん』を発表、翌年から同誌で代表作となる『べーしっ君』の連載を開始しました。

『べーしっ君』は、後に『ファミコン通信』（ファミ通）でも同時連載され、初期のファミコンブームを象徴する作品の一つとなりました。この頃、荒井氏は『MSXマガジン』のアートディレクターも兼任するなど、多岐にわたる活動を展開していました。また、ファミ通時代から現在まで、長年にわたりファミ通のクロスレビューのレビュアーの似顔絵イラストも担当しています。

作家・糸井重里氏とは、『べーしっ君』1巻の帯書きや、糸井氏のエッセイ連載への4コマ漫画提供などを通して、40年近くの深い交流があります。2005年には糸井氏のウェブサイト上で開催された「ほぼ日マンガ大賞」を受賞するなど、その才能は高く評価されています。

アスキー以外の雑誌では、当初「マスクドカートゥニスト満塁策」、「素浪院周人」、「スリマーきよ」といったペンネームを使用し、『まんがパロ野球ニュース』などの作品を発表していました。

近年では、似顔絵事務所「星の子プロダクション」に所属し、低価格で高品質な似顔絵を提供することで、再び注目を集めています。2019年2月からは、星の子オンラインショップにて似顔絵の通販オーダーを開始。これにより、ファンはネットを通じて、おなじみの「ファミ通クロスレビュー似顔絵」を依頼できるようになりました。

エピソード：入稿直前の一大事

学生時代には、漫画家・高橋よしひろ氏のアシスタント経験があります。当時、入稿直前の版下をうっかりゴミ箱の上に置きっぱなしにして作業をしていたところ、掃除のおばさんがゴミと間違えて捨ててしまうというハプニングが発生。先輩社員と共にビルのゴミ集積所を必死に探しまわり、何とか版下を発見し、入稿に間に合わせることができたそうです。

主要作品

荒井清和氏の作品は、漫画、ゲーム関連イラストなど多岐にわたります。主な作品としては、以下のものが挙げられます。

漫画

カズ撃ちゃ当たる!!
突破王
べーしっ君
フーリッシュゲーマーズ
荒井清和の4コマワイドショー
TVウォッチャーの逆襲
嵐のゴールデンタイム

コンピュータゲーム

MOLE（パッケージイラスト）
北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ|北海道連鎖殺人_オホーツクに消ゆ（ファミリーコンピュータ版、原画）
いただきストリート（キャラクターデザイン）
天空のレストラン（キャラクターデザイン）
天空のレストラン ハロープロジェクトヴァージョン（キャラクターデザイン）
大富豪くん（キャラクターデザイン）
伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠（キャラクターデザイン）
ダービースタリオン（Nintendo Switch版、キャラクターデザイン）
秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花（キャラクターデザイン）
大分・別府ミステリー案内 歪んだ竹灯篭（キャラクターデザイン）
北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ|北海道連鎖殺人_オホーツクに消ゆ 〜追憶の流氷・涙のニポポ人形〜

長年にわたり第一線で活躍を続ける荒井清和氏の今後の活動にも期待が高まります。

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