荒川ラップブラザーズ

荒川ラップブラザーズ（ARB）は、伊集院光と久保こーじによって結成された音楽ユニットです。ユニット名はアレクサンダー・ラグタイム・バンドの略称が元ネタとなっています。

メンバー構成
Bro.Hikaru（作詞・ボーカル担当）：伊集院光
Bro.Cozy（作曲・編曲・コーラス担当）：久保こーじ
Bro.Sabu：架空のメンバーで、「バイク事故で死去」という設定でした。

活動当時、Bro.Hikaruは伊集院光、Bro.Cozyは久保コージとは別人であるとされていましたが、伊集院光のラジオ番組「Oh!デカナイト」最終回で伊集院自身が正体を明かしました。

活動の軌跡
1985年5月に自主制作カセット「ARAKAWA魂」を880本限定で販売し、即日完売という記録を打ち立てます。1986年にデビューを飾るものの、同年、都電停留所めぐりツアー開始直前にBro.Sabuがバイク事故で亡くなったという設定で活動を休止しました。

1991年に活動を再開し、1992年3月にはSony Recordsからメジャーデビューを果たします。同年6月には、日比谷野外音楽堂で入場料100円のライブを開催しましたが、アンコール中に狙撃されるという衝撃的な事件が発生し、ヘリコプターで会場から脱出、その後は行方不明という設定になっています。

実際に事実と符合するのは、1992年のメジャーデビューと100円ライブの開催のみです。

過激なエピソード
ラジオ番組では、気に入らないハガキを本番中に破り捨てる、スタジオで暴れるなどの行為が頻繁に行われていました。実際には、破られていたのは番組の進行表だったと伊集院光は後に語っています。

オールナイトニッポンに出演した際には、自己紹介テープを番組開始から約30分間流し続けたため、登場が深夜1時30分頃になるという事態が発生。怒った2人は登場と同時にスタジオで暴れたため、番組を聴いていたリスナーからは、暴力団関係者ではないか、翌日に施行される暴力団対策法に抗議するための番組ではないか、というFAXが届き、番組内で紹介されました。

楽曲
シングル
アナーキー・イン・AK（1992年3月1日）
セックス・ピストルズの楽曲「アナーキー・イン・ザ・U.K.」が元ネタ。
アルバム
ARAKAWA魂（1992年5月21日）
TM NETWORK|TM_NETWORKの「COME ON EVERYBODY」が元ネタ。

ラジオ番組
荒川ラップブラザーズ　アナーキーで行こう（伊集院光のOh!デカナイト内）
* 荒川ラップブラザーズのオールナイトニッポン（1992年2月29日）

2007年2月には、「アナーキー・イン・AK」「GAMAN everybody」「Once upon a time in AK」が通信カラオケDAMで配信されました。

荒川ラップブラザーズは、その破天荒なキャラクターとユニークな音楽性で、1990年代のラジオ界、音楽界に大きな足跡を残しました。

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