荒川巳次

荒川巳次（あらかわ みのじ）

荒川巳次は、安政4年10月6日（1857年11月22日）に生まれ、昭和24年（1949年）10月1日に没した、日本の外交官です。彼は、激動の時代を外交官として活躍し、日本の国際的な地位向上に貢献しました。

生い立ちと学歴

荒川巳次は、鹿児島県出身で、父は海軍主計大監の荒川勇居です。1880年（明治13年）に工部大学校鉱山学科を卒業し、専門知識を身につけました。

外務省でのキャリア

1886年（明治19年）、荒川巳次は外務書記生となり、外交官としてのキャリアをスタートさせました。交際官試補、公使館書記官、天津副領事、同一等領事、仁川一等領事を歴任し、着実に実績を積みました。

日清戦争では、大本営附として金州城の行政を担当し、行政官としても手腕を発揮しました。その後、天津一等領事、蘇州・杭州一等領事、ロンドン総領事など、重要な役職を歴任し、国際感覚と外交交渉能力を磨きました。

公使としての活躍

1906年（明治36年）、荒川巳次は駐メキシコ公使に就任しました。その後、1909年（明治42年）には駐スペイン公使に転じ、駐ポルトガル公使も兼任しました。これらの国々との外交関係強化に尽力しました。

死去

荒川巳次は、昭和24年（1949年）10月1日に生涯を閉じました。彼の墓所は青山霊園にあります。

栄典

1905年（明治38年）8月30日、荒川巳次は正五位に叙されました。

家族

荒川巳次の家族構成は以下の通りです。

父：荒川勇居（元鹿児島藩士、海軍主計大監）
妹：いさ（貴族院議員・小松謙次郎の妻）
妻：ひで（元鹿児島藩士・大阪控訴裁判所検事長・橋口兼三の三女）
長女：きよ（小西酒造創業家一族の小西壯二郞の妻）

参考文献

* 人事興信所編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。

荒川巳次は、外交官として国際舞台で活躍し、日本の発展に大きく貢献しました。彼の生涯は、日本の外交史において重要な一例として語り継がれるでしょう。

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